デリケートゾーンケアの重要性がよく聞かれるようになりましたが、実際はどこかで、だれかに教えてもらえるものでもないので、何をどうすればいいか、何から始めればいいか悩んでいらっしゃる方も多いですよね。
そこで今回は、パリ第13大学の教授陣が発足・運営する「フランス植物療法普及医学協会(AMPP)」のマスターフィトテラピストであり、AMPPの日本唯一の認定校である「ルボアフィトテラピースクール」の副代表を務める南上夕佳さんに、デリケートゾーンケアは何をすればいいか、どのようにデリケートゾーンを洗えばいいかを教わります。編集部が探した12ブランドのケアコスメもぜひチェックしてくださいね。


フィトテラピスト・南上夕佳さんに教わる、大人の女性にデリケートゾーンケアが必要な理由

 

植物療法士 / ルボア フィトテラピースクール副代表、AMPP マスターフィトテラピスト、「INTIME ORGANIQUE」ブランドインストラクター
体調を崩したことをきっかけに植物療法士の資格を取得。フィトテラピー発想のコスメブランドにてインストラクターを務めながら、数々のセミナーやカウンセリングを行う。著書に『自然ぐすり生活』(ワニブックス刊)がある。

デリケートゾーンケアを怠ることが、かゆみや黒ずみ、臭いの原因に

デリケートゾーンは、言葉の通りとても繊細で敏感な場所。顔よりも角質が薄いんです。排泄後にきれいにしようと何度も強くこすってしまうと、黒ずみや乾燥、かゆみの原因になってしまいます。その感想を放置してしまうと、外陰部のヒダがハリをなくし、さらに黒ずんでしまうのです。
また、ヒダとヒダ(大陰唇と小陰唇のこと)の間に入り込んだ垢や汚れがちゃんと洗い落とせていないと、臭いが気になってしまうこともあります。

 


デリケートゾーンのケアは専用のアイテムで洗浄&保湿が基
本。洗い方も丁寧に紹介

 

デリケートゾーンのケアの基本は、洗浄と保湿。デリケートゾーンは、顔や体の肌よりも弱酸性の状態をキープしておかなければならない場所です。だから、アルカリ性の一般的なボディソープなどではなく、デリケートゾーン専用につくられたアイテムを使うことがとても大切なのです。

ケア方法1:デリケートゾーンを専用の石鹸などで洗う
よく泡だてた専用ソープでヒダとヒダの間を優しくゆっくりと洗います。アンダーヘアには汚れがつきやすいので念入りに。肛門も同じソープで洗いましょう。
ソープで洗うのは外側だけ(外陰部)です。膣の中まで洗う必要はありません。膣の中には常在菌が存在していて、自浄作用が働くからです。よく洗ったら流水で優しくソープを洗い流してください。

ケア方法2:デリケートゾーンをクリームなどで保湿ケアする
洗浄のあとは、専用のクリームやローションで保湿をします。洗った後出来るだけすぐに、VIOゾーンに塗布してください。
ヒダとヒダの間も忘れずに。アンダーヘアがあると少し塗りにくいですが、優しく塗り込みましょう。股関節も下着で擦れて黒ずみやすくなるので、その辺りまで保湿してみましょう。