スタイリスト、ミモレコンセプトディレクターの大草直子が、今この時期だからこそ考えたい、おしゃれをすることの意味を綴ります。
(編集部注:この記事内の写真は全て本人の自宅で家族が撮影しています)
ワンピース¥26000/ウィム ガゼット ピアス¥140000/ボン マジック(ボン マジック サロン) バングル¥736000/ピアジェ(ピアジェ コンタクトセンター)
外出できない今こそ考えよう。
おしゃれは誰かのため?
自分のため?
日々の買い物や朝か夕方の散歩。自宅から半径3km以内が生活圏内の今、ハイヒールは100%履かなくなり、ホームクリーニングできる素材に注意深くなり。シワになりにくく、着心地が良いものが必須で、「スマホ・PC映り」も大事。これをストレスと感じるか、制約は増えたとがっかりするか、もしくは楽しむのか――。
友人やパートナー、子供たち、同僚との関係や。
キャリアや子育てのとらえ方や。
こうしたことと同じように、「私とおしゃれ」の距離感も考え直すきっかけになったように思います。
今、この状況で「おしゃれをする意味」は果たしてあるでしょうか?
私にとってはYES。
これまでは、今日会う人、求められる立場、食事をする場所。外的要因が私の服を決め、靴を選び、メイクまで指図していましたが。今は違います。「外に発信するおしゃれ」ではなく、「私を満足させ、モティベートさせるおしゃれ」に変わったのです。心地良い、気持ち良い、気分が上がる、楽しい、嬉しい。すべて自分が主語に据えた「装うこと」。なんか新鮮、ワクワクします。この素材好き? この色、居心地が良い? 自分に聞いています。他人の評価や「大草さんはこんな印象」はとりあえず横に置いておいて。
「服を着る」――その効果や意味を、他人ではなく、「最も受け取るべき」自分に取り戻すため、今、毎日おしゃれをしているのです。
おうちでのファッションでは、インテリアと服のカラリングを楽しむのもひとつのアイデア。
「自分を満足させ、モティベートさせるおしゃれ」に選んだのは、コットンシフォン素材で肌触りがよく、軽やかに揺れるワンピース。ワッシャー加工されているのでシワも目立ちません。もちろんホームクリーニングOK。
ワンピースに合わせたのは、年間300日以上はつけているというボン マジックのバロックパールのピアス。そしてターコイズをあしらったピアジェのバングル。今はこうしたジュエリーは、「装うためのものではなく、自分だけの楽しみのため。鏡に映る横顔に、ふと目に入る手元に、美しい光があることに、これほど感謝したことはありません」
撮影中に開いていたのは、ブラジルのウォーターフロントの雄大な景色とインテリアのアイデアが詰まった『Beachside Bohemian: Easy Living By the Sea』 。
【協力店リスト】
ウィム ガゼット サポート whimgazette_contact@palgroup.co.jp
ピアジェ コンタクトセンター tel. 0120-73-1874
ボン マジック サロン tel. 03-3303-1880
第2回「自分軸のおしゃれを取り戻すカギは自分のためのだけのフェミニンとセクシー」5月6日公開予定
第3回「洗える、ECで買える、着心地◎「半径3㎞」で着るワンピースコーデ」5月11日公開予定
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