――今回のコロナで、お金の使い方は変わりましたか?

 

清明:趣味が登山やランニング、ゴルフ、みんなでわいわいとご飯を食べたりお酒を飲んだりすることなのですが、外出自粛でできなくなり、財布からお金が出ていかない状況でした。
今までは、早起きして山に登ったり、地方のマラソン大会に出たりと週末も忙しかったですね。ワインも好きで毎日のように外に出ているので、エンゲル係数がものすごく高くて(笑)。趣味も自己投資の一つだと思っているので、コロナの前はとてもアクティブに活動していました。
またそういったところに、自由にお金を使えるようになったらいいなと思います。

 

――趣味が幅広いですが、興味を持ったらすぐ一歩踏み出すタイプでしょうか?

清明:はい、誘われたらとりあえずやってみますね。仕事でもそうですが、やってみないとわからないことってありますから。

登山は、7、8年前にマネックスグループの関連会社の社長になったころに、周りに声をかけていただいて始めました。ワインスクールに通い始めたのは、33歳のとき。社長になったときに、少し違う世界も見たほうが行き詰まらないかな、と思ったんです。
仕事は、考えても考えても解決しない問題があることも。そんなとき、走ったり山に登ったり、ワインを飲んだりすると、いい気分転換になります。

――外出自粛期間中は、どのように過ごされましたか?

清明:平常時でもそうなのですが、家にいるときは、テレビドラマをたくさん観ていますね。毎クール6、7番組は観ているんです。
感情移入できるような恋愛ドラマやヒューマンドラマが大好きで、『逃げ恥』にもハマりましたし、『ドクターX』なども観ています。
録りだめたものがたくさんあるので、平日飲んで帰ったあとや週末に見るのに忙しくて(笑)。

――楽しそうですが……忙しそう!睡眠時間を削られているのですか?

清明:睡眠時間を削ると仕事に影響があるので、なるべくしっかり寝るようにしています。ぼーっとしている時間がないのかもしれません(笑)。
そう考えると、自分一人で何かするためにお金を使うというよりも、みんなで笑顔になるためにお金を使うことがほとんどですね。

みんなで笑ってハッピーに暮らして、お金を使い切って終わる……というのが理想です。そのためにお金は増やしたいですが、お金を増やすことだけを目標にすると、必死になってお金ばかり見てしまいますよね。
お金はあくまでも「ツール」と考えて、いい「使い方」をすることで人生を楽しんでいきたいと思います。
 

撮影/山本遼
取材・文/西山美紀
構成/片岡千晶(編集部)

 

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