2024年11月20日(水)は、破壊と再生を司る冥王星が約20年ぶりに山羊座を出て水瓶座に入る日。占星術上では、山羊座は土の星座、水瓶座は風の星座とされています。この冥王星の移動が意味するのは、権力や伝統が重んじられた「土の時代」から個性やオリジナリティが大事になる「風の時代」へ、世界は本格的に移行した、ということ。同日、新刊『星読みで才能を見つける本 自分の知らない自分に出会える』(講談社刊)を刊行した占星術士yujiさんに、これからの時代を“個”で生き抜く方法をお聞きしました。
yuji
占星術士。香川県高松市生まれ。18歳でイタリアに渡り、現地大学院卒業。ミラノにてプロダクトデザイン事務所に勤務するも、ヒーラー、星読み師としての宿命に抗えず拠点を東京に移し、占星術をメインとした活動をスタート。現在は著作の執筆、各媒体での連載、講演など、幅広い分野で活躍中。毎日星読みを行い、星々からのメッセージをYouTube、stand.fm他SNSにて発信している。著書に『「風の時代」に自分を最適化する方法 220年ぶりに変わる世界の星を読む』『風の時代の未来予測』(講談社)、『星2.0』(光文社)、『運命を変える「石」の処方箋』(KADOKAWA)など。
占星術はライフハックのひとつ
――人は誰でも例外なく、先天的に才能を持って生まれている。けれど本人が意識してそれを使おうとしない限り、光を放つことはないのだと序文に書かれた『星読みで才能を見つける本』は、占星術を利用してどう自分らしく生きるか、ヒントを与えてくれる本でした。
僕は、占星術というのはライフハックの一つだと思っているんです。星というのは、日に生まれるという字のごとく、いつどこで生まれたかによって人生のフレームワークが浮かびあがるというもの。自分がどんな素質をもって生まれたのか、人生でどういうことが起きる可能性が高いのかを知ることによって、できるだけラクに楽しく生きてこうよ、と提唱していきたいんです。だから実は、自分から「占い師」と名乗ったことは一度もなくて。星読みをもとに指針を与えることはできるけれど、決して依存してほしくはないし、答えはあくまで一人ひとりが自分の内側で見つけるもの、というスタンス。大事にしているのは常に、自立と自律なんです。
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