年齢を重ねるにつれ人間関係が狭まっていくことに不安を覚えている人は少なくないはず。3ヵ月先まで予約のとれない心理カウンセラーとして大人気の根本裕幸さんに、大人になってからのコミュニケーション力の鍛え方について教えてもらいました。
 

 

ジンジャーブレッドさんからの質問

Q. 歳をとるにつれ、上手く会話できない場面が増えている気がします。


年齢を重ねるごとに人との会話が苦痛になっています。とくに男性、初対面の人、大人数の場など、苦手と感じる人が多くなっているように思います。ありきたりな会話をした後は、何を話せば良いのか思い当たらず会話が続きません。何より自分のエピソードを説明するのが苦手です。相手の話を聞くのは嫌いではないのですが、自分の話、好きなことや感じたこと、昔の出来事などを伝えるのが下手で会話が膨らまず、気まずさが出てその席が辛くなります。次に何を話したら良いのか思い当たらず、時間が経つにつれまわりから人がいなくなります。

全ての人が苦手だというわけでもなく、女性で気持ちがフィットする人とは楽しく会話ができます。こんなものだと開き直るか、コツコツ人間関係を広げていくか、どういう努力をすべきか? 何かアドバイスいただけましたらありがたいです。(52歳)


根本裕幸さんの回答

A. 年齢を重ねるほど世界が狭まりコミュニケーション力は限定的になるものです。


ジンジャーブレッドさんのおっしゃる、男性や初対面の人との会話、また大人数の場というのが、どういう状況なのか詳しく分からないのでハッキリしたことは言い難いのですが、その前にまず、会話を続けられるようになることにどのようなメリットがあるのか、考えていただきたいと思います。ジンジャーブレッドさんにとって、男性や初対面の人、大人数と上手に会話できることは不可欠なのでしょうか? 気持ちがフィットする女性とは楽しく会話できるとのことですが、それだけではダメなのでしょうか?

それゆえ、ジンジャーブレッドさんの遭遇している“会話が必要な場”というのがどういうものか、詳しく知りたいと思ったのです。仮にそれが婚活パーティーのような場だとしたら、会話できるようになることよりも、その婚活方法がジンジャーブレッドさんに合っているのか? ということを考えたほうが良いと思います。お悩みを拝見した限りでは、私は合っていない気がしたのですが……。

もちろん、年齢とともに会話が苦痛になってくるというのはよくあることです。徐々に行動範囲は狭まっていきがちですから、付き合う人も限定されていく。当然、コミュニケーション力や思考力も限定的になってきます。それゆえ違うコミュニケーションの世界にいくと、ジンジャーブレッドさんのような状態になることはよくあります。ですからどのような状況でも会話できる力をつけたいなら、場数を踏むしかありません。習い事、パーティーなど、どんどん新しい世界に飛び込んでいって経験を積まないと、コミュニケーション力は今以上に限定的になっていくでしょう。

会話する力を磨きたいなら、新しい場所に行って経験を積んでください。これを機会に、今までやりたいと思っていた新しいことにチャレンジするのも良いのではないでしょうか? 人間関係の幅が広がり、自分の話をするシーンも増えていくと思います。放っておくと人はどんどん世界が狭くなっていきますから、そこは意図的に広げる努力が必要です。
 

PROFILE
 取材・文/山本奈緒子

 

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