ミモレにもつねに多くの質問を寄せられるジュエリーの合わせ方や選び方。2020年は生活様式も変わり、ジュエリーとの付き合い方にも変化が。そんな今だからこそ知りたい、ジュエリー選びやファッションとのコーディネート術を大草直子コンセプトディレクターに教えてもらいました。

今回は大草ディレクターのジュエリーとの付き合い方と伺うとともに、ジュエリー使いの達人たちのスナップも敢行! 自分のスタイルを見つけるヒントが満載です。

大草ディレクターの最近のジュエリー使いは?

ニットに埋もれてしまうから冬はネックレスの出番が少なめ

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「ニットが多くなる冬はネックレスが埋もれてしまうから、出番が少なくなり、手元や耳元が中心に」


髪を切って耳元はケシパールの揺れるピアスが多くなりました

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「ボンマジックが私にとって1年のうち360日以上つけるピアスであることに変わりはありませんが、髪を切ったことでつけるものが変わりました。最近よくつけているのが、ケシパールの揺れるピアス。ヘアスタイルとのバランスがいいんです」


手元は左手に多めにつけるのが心地いい

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「どちらの手にどれくらいつけるかにもルールはありません。ご自身にとってどちらが心地いいか。私の場合は左手に多めにつけると落ち着くんです」ピアス¥110000/ボン マジック 時計¥1070000/ジラール・ペルゴ(ソーウインド ジャパン) リング(右手)/エルメス リング(左手、人差し指)/マディソンブルー リング(左手、薬指、シルバー)/アスプレイ リング(左手、薬指、ゴールド)/マルコム ベッツ ニット¥8100/ミラ オーウェン(ミラ オーウェン ルミネ新宿2店) レザーレギンス/オールセインツ
NAOKO’S COMMENT
シルバーとゴールドは合わせてもいい? ピアス、ネックレス、リング、バングルは全部一度につけてもいい? などジュエリーの選び方、つけ方にはよくご質問いただきます。答えは『全部大丈夫!』。あなたが直感でつけたいと思ったものをつけるのが正解なんです。

素材が違う、石が違う、フォルムが違う、時代性が違う……そんな背景が違うものは合わせてはいけないんじゃないか、そんな”暗黙のルール”のようなもの感じることが、今までのジュエリーのつけ方にはあったかもしれません。もちろん揃えればきれいにまとまるかもしれませんが、ジュエリーはあなたを表すもの。だからこそ、もっと自分の好きを優先で選んだ方がいい。枠やルールに囚われずに、自分の直感、好きという気持ち、その日の気分にもっとフォーカスしてあげることが大事です。

とはいっても、急に好きにフォーカスして選ぶのは難しいかもしれません。だとしたら訓練すればいいだけなんです。ジュエリーをつける訓練じゃなくて、朝、ご自身のジュエリーボックスと向き合う訓練。

ジュエリーボックスと向かい合ったときに、いま自分はどんな気持ちなんだろうと直感を冴え渡らせて自分で選び取る。

自分が選び取ったものが、その日のあなた。だから、おばあさまから譲り受けたルビーの指輪とトゥアレグ族のバングルがいいと感じたなら、その日はそれがあなたを表すもの。それでいいんです。合わないものはありません。自分で自分にどうしたいかを聞く、その答えがあなたにとっての正解なんです。
 


”ジュエリーのつけ方には人柄がでるからーー”
大草ディレクターが見てみたい、あの人のジュエリー使い


プレインピープルディレクター 高山泰子さん
「アート性のあるコスチュームジュエリーが定番です」

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衣食住のライフスタイル提案型コンセプトストア「プレインピープル」ディレクターの高山泰子さん。ネックレスは「レナール ビジュー」のアップルモチーフのもの。手づくりなので、同じデザインでもひとつひとつ少しずつ異なるのが特徴。
「泥棒に入られて、持っていた高価なジュエリーたちをすべてなくしてしまったことがあるんです(笑)。そのときは茫然自失でしたが、実はその前後に腕時計をすられたこともあり、もしかしたら私には宝飾品はいらないのかもしれないって考えるようになりました。そして時代も私自身の好みもナチュラルなものに向き始めたこともあり、アートのようなコスチュームジュエリーをつけることが多くなったんです。たくさん重ねづけするというよりは、印象的なものをひとつつける。服もシンプルなものが多いから、ネックレスをひとつつけるかどうかで雰囲気もかなり変わります。

お気に入りはフランス人作家の『レナール ビジュー』のもの。植物や動物など自然をモチーフに、陶器、木、真ちゅうなどのあたたかみのある素材を用いて、作られています。もうひとつ『マテリアデザイン』はイタリア人女性が手がけるブランド。デザインも個性的で惹かれるんですが、アレルギーがでにくく、軽い素材にこだわっているところも素晴らしいなと思っていて。年齢を重ねると金属でアレルギーが出たり、重たいものからは気持ちが遠のいたりするので、嬉しいですよね」
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フランス人作家が手がける「レナール ビジュー」 いちごモチーフのネックレス¥34000、パレットモチーフのネックレス¥20000/プレインピープル
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「マテリア デザイン」のネックレスはシリコンやナイロン糸をメッシュ状に編んでいるので軽いつけ心地で形のアレンジも楽しめるネックレスです。ネックレス各¥15000/プレインピープル


ブランド コミュニケーションズ マネージャー小林知衣さん
「天然石を大胆に使ったジェエリーに夢中」

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数々のラグジュアリーブランドのPRを歴任してきた小林知衣さん。2021年からはジュエリーデザイナー、写真家としての活動をスタートする。ネックレスと右手のリングは小林さんの自作。ラブラドライト、ルチルクオーツ、アメジスト、南洋パールなど天然石を使ったもの。天然石ジュエリー作りは長年の趣味のひとつ。右耳のイヤカフはモナカジュエリーのもの。
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イヤカフはすべてヒロタカのもの。「ヒロタカのイヤカフが好きで、新作が出ると買ってしまいます(笑)」
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人差し指のリングはブシュロン、ブレスレットはショパール。どちらもネックレスとリンクするダークカラーの石があしらわれている。
「ジュエリーをつけ始めた頃から、大振りでデザイン性のあるものが好きでした。ただイエローゴールド一辺倒で、今日つけているようなホワイトゴールドやシルバーがベースのジュエリーをつけるようになったのはわりと最近のことなんです。シルバーはワイルドなイメージがあって自分のイメージではないなと思っていました。シルバーもつけるようになったきっかけは占い。ラッキーカラーがシルバーだと言われたのを真に受けてつけるようになったんです(笑)。シルバーもつけるようになって、グッとジュエリー使いの幅が広がりました。ジュエリーは自分を表現するツールだと思っているので、その意味ではもしかしたら年齢を重ねて、自分の幅の広がったことで、ゴールドもシルバーもつけようと思えたのかもしれません」

「ジュエリーは自分を表すもの」という言葉がしっくりくる三者三様のジュエリー使いはいかがでしたか? 次回は大草ディレクターに「シルバーとゴールドのジュエリーをミックスするときのコツ」を教わります。お楽しみに。



撮影/目黒智子
ヘア&メイク/佐藤エイコ(ilumini)
取材・文/幸山梨奈
構成/朏亜希子(編集部)

お問い合わせ先/
ソーウインド ジャパン tel. 03-5211-1791
ボン マジック tel. 03-3303-1880
ミラ オーウェン ルミネ新宿2店 tel. 03-6380-1184

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