4月に開室し、現在4期目のメンバーを迎えようとしているオンラインコミュニティの〔ミモレ編集室〕。図らずも、開室時期が新型コロナウイルス感染症の感染拡大期と被ってしまったために、すべてのイベントがオンラインで行われてきました。
オンラインだけで、関係性は深められるのか? という不安もありましたが、想像していた以上に、メンバー同士の絆が深まっています。そんな〔ミモレ編集室〕で先日行われた「2020年の振り返り大川柳大会」。
「あなたにとっての2020年」というテーマで各自が川柳を持ち寄って発表し、その日組まれたグループ内で、グループの中からひとつを選定。各グループが選んだ川柳をみんなの前で発表。そして、編集部員も含めた全員で、どの川柳がよかったかを投票して最優秀川柳を決めるというイベントでした。
そこで映えある1位に輝いたのが、じゅてさんが詠ってくれた一句です。詠み手であるじゅてさんが、どのような思いでその一句を詠んだのかとともに、ご紹介したいと思います。
新型肺炎の流行で多くのことに制限が課された年でしたが、〔ミモレ編集室〕に入ったことで、私の2020年は思いがけずカラフルなものとなりました。
合わなかったらすぐにやめたらいい。そんな気持ちで参加したのに、今はとても楽しんでいます。SNSはやっぱり今も興味はありませんが、編集室は楽しい。それは色んな所に友達ができたから。
〔ミモレ編集室〕では、様々な背景を持った人が、毎日おもしろいことを紹介してくれます。笑い話、おいしいものの作り方や写真、新しい服、行ったところ、読んだ本。恋愛の話、悩み・仕事の相談、たまにグチや行き場のない怒りも。こんな失敗やらかした、というのもあります。
おかげで心のアンテナが広がりました。実際に会ったことはないけれど、顔が見える人の体験談がこんなに聞けて、質問もできるなんて。そして、質問に対して、みんなとても親切に答えてくれるんです。
そんな時間を過ごしているうちに、毎日、ふとした時に新しい友達のことが思い浮かぶようになりました。
たとえば、大雪のニュースを聞いた時。お菓子の青い箱をスーパーで見た時。駅で宝塚のポスターを見た時。大きな立派な木を見た時。由緒ありそうな建物を見た時。「高島屋」の文字を見た時。ラーメンを見た時。ひと休みのお茶を入れる時。ジュリア・ロバーツを見た時。
本屋さんの前を通るといつも思い出す人もいます。まだまだあります。
色んなところに友達がいるっていいですね。世界が狭く感じられて。
思えば、しばらく新しい友達ができたことはがありませんでした。しかも、一度にこんなにたくさん。
この素敵な場所があることに感謝しています。編集部のみなさん、ありがとうございます。それから編集室のメンバーに、彩あふれる毎日にしてくれてありがとう。
来年もどうぞよろしく。
そんな思いで詠んだ一句です。
「何見ても うかぶ ミモレの友の顔」
じゅてさん
日本語教師です。ボランティアと個人指導をやっています。中国語と中国の歴史ドラマ、外国のミステリ、植物と鳥が好きです。 メニエール病です(だいぶよくなりました)。自分のペースで気楽に参加しています。