もっと軽やかに、もっと柔らかに生きることが求められる風の時代。
はて、土の時代でわしわし働いてきた女性が、どうやったら今さら柔らかになれるのさ?
申し遅れました。〔ミモレ編集室〕のまさむーと申します。
これからの時代、女性の心を柔らかにしてくれるのは、ファッション? メイク? 言葉遣い?
いろいろ考えた末、意外なものにぶちあたりました。
もともと私の仕事は男性ばかりが、うようよしている職場。
メイクもファッションも、話す相手なんて皆無、そんな仕事場で、ある日、ふと気づいたのです。
ごくりごくりと水を飲む度に、上下に踊る喉仏。
資料をめくる時に小さく動く、骨張った広い背中。
そう、女性にはない男性ならではのパーツには、無意識の色気が宿っていることに!
中でも女性の心を一際、ざわつかせる魔物とも言うべきパーツが……男性の手。
いいえ、素がむき出しの「男の手」というべきでしょう。
なぜ、この「男の手」が、女性の心を柔らかにしてくれるのか、そして本当に必要な「男の手」とは何なのか。
これから、じっくり紐解いていくとしましょう。むふふ!
「くらくらポイント 男のほっそり長い指」
美しい手といえば、彫刻だって間違いなく美しい。
けれど、今ひとつ、ざわざわはしません。一体、なぜ?
その答えはドラマにあります。
自粛期間中、再放送で話題になったTBSドラマ「愛していると言ってくれ」
今や歳を重ね、男の色気がダダ漏れの豊川悦司氏と常盤貴子さんとの珠玉のラブストーリーです。
1995年の放送時、30代前半の彼のすらっとしたイケメンぶりはもちろん、女性たちを虜にしたのは、その美しい手が織りなす手話でした。
病気で聴覚を失った彼の細く長い指は、時に激しい怒りを、時にゆっくりと愛を、切ないほど雄弁に語ります。
その美しさたるや、もはや犯罪レベル。
さらに同じく自粛期間中に、一気にその知名度を上げた韓国ドラマ「愛の不時着」。
通常は銃を手にする北朝鮮の兵士役のヒョンビン氏が、その長く綺麗な手でヒロインの顔を愛しそうに包み込んだ時。
その先、行くの? 行かないの? ねえ、どうするのーっ!?
世の女性たちの心拍数はバク上がりしたに違いありません。
まさに女性ホルモン大放出!
彼らの手が、これほどまでに女性の心をくらくらさせるのは、まさに「言葉以上に熱い感情を宿した指」。
もしもこの美しい指が目の前にあったなら……
ああ、触れられたい、抱きしめられたい……そんな切ない恋の妄想をさせてしまうからなのです。
「ざわざわポイント 男の手のアイテム」
指が長い、ほっそりしている。そんな造形の美しさを持たない手に、女心が波立たないかといえば、世の太指男子、ご安心あれ。決してそうではありません。
さあ、想像して下さい。
場所はオフィス。紙カップのコーヒー片手に談笑する殿方がいます。
決して美しいとはいえない無骨な指に、きらりと光る薬指のリング。
結婚指輪なのか、彼女からの贈り物なのか。すでに誰かのものであるという証を前に、にわかに心がざわつきます。
この指輪を選んだ妻、あるいは彼女は、どんな人?
流行に敏感? いや、堅実な人?
なぜか本人ではなく、先にどんなパートナーかに思いを巡らせてしまう。
それは指輪を選ぶ際、その主導権を握っているのは女性ということに起因しているからでしょう。
その指にはめられた指輪を見るだけで、彼の向こうにいる女性の人となりを、ついつい想像してしまいます。
では、もし結婚指輪以外のリングをしていたら。
今度は彼のパーソナリティへの妄想が始まります。
実はリングをつける指にはそれぞれ意味があり、無意識に自分はどうなりたいかが、わかると言われているのです。
よく見る右手の中指は「直感力が高まって思い通りの結果を出す」
逆に左手中指は「人間関係を改善して協調性を高める」
というように。
「チャンスを呼び込み願いを叶える」のが、左手小指のリング。
願いは何なの? どんなチャンスが欲しいの~!
マリッジリングとは違うリングをしている指……ただそれだけで彼への興味は深まるばかりです。
このように通常、会社という組織に集まる男性は、女性と違い、時計やカフス(おしゃれ上級者)を除いて、アクセサリーらしきものも最小限、ネイルもしていません。
だからこそ、選ばれた数少ないアイテムは、その人の意思を語り、人生を想像させ、女性の心を波立たせてしまうのです。
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