③明るいオレンジ
パンツはリネンで裏地がコットン。ソックスで足元にもアクセントを添えています。オーガニックコットンニットカーディガン¥32000、コットンフライスノースリーブニット¥8800、ニットベルト付きパンツ¥31000、シアーダイヤモンドリングソックス¥2500/ANTIPAST(Asami+) アクセサリー、時計、靴/小林さん私物
カーディガンとノースリーブトップスはどちらもごく細い糸で編んだコットンのニット。「とても気持ちのいいニットです。肌触りがよく伸縮性もあり、下着代わりに着られそうなほど。襟ぐりや裾、袖口などに小技がきいているのも気に入っています」。
ボトムには淡い色のゆったりとしたパンツを合わせて、カーディガンの明るいオレンジ色を引き立てています。「このパンツはちょっと不思議なシルエットでフロントにタックが入っているんです」。ニットベルト付きなので、ウエストを引き締めるのにも役立ちます。
「単独でボウタイ風に使ってもいいと思います」。
④ミルクティー色
コットンのコートはホワイトとベージュのリバーシブル。トップスもコットンです。スカートはシルク混。3アイテムはどれも、薄手のリュクス感のある風合いが魅力です。チェスターコート¥110000、アシンメトリーノースリーブトップス¥20000、ロングギャザーパンツ¥34000/CASSY PRIVE(Asami+) アクセサリー、ブーツ/小林さん私物
「すごくキレイなトーンの組み合わせです。こんな格好をして歌舞伎を観に行きたいですね。普段着ではなくてちょっとおしゃれしてきました、という感じがしますから」。
「コートはすごく軽くて着やすい一着」。たっぷりとギャザーの入ったパンツを合わせてビッグシルエットにまとめています。
トップスにはグレーを選び、淡い色調のなかにもさりげなくコントラストを演出して引き締め効果のある着こなしに。
「トップスは裾を結んで着ていますが、アシンメトリーなカッティングなので、そのままでもおしゃれです」。
気分が上がる明るいキレイ色を安心して着こなすには、普段活用しているベーシックなアイテムとの組み合わせがおすすめという小林さん。ときどき驚くほど派手な服を買ってしまうといいますが、それも同じ技で着こなしています。
一方、淡いトーンのやさしい春色は、どこかに引き締め効果のあるデザインを選んだり、アイテムをプラスしたりするのがコツ。ともすればゆったり楽な着こなしを選びがちですが、おしゃれをきわめるには、ほんの少しだけでも、自分に厳しくする必要がありそうです。
撮影/渡邉健太
取材・文/髙橋真理子
構成/片岡千晶(編集部)
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