1回目のコラムで、35歳からしばらく似合う服に出会えなかったという話を書きました。これ、なかなか深刻で、結局40歳手前くらいまで5年くらい試行錯誤していたように思います。
どちらかといえばベビーフェイスで、背も高くなく(158㎝、しかも実際よりも低くみられる。バランスの問題か…涙)、ザ・中肉中背。若い頃はどうしても、カッコいい感じよりは、少し甘めな方が似合ったし、ショップでもフェミニンなものをすすめられることが多かったです。でも、自分的にはかわいこちゃんスタイルはあまり好きではないので、柄物とか、ボリューム感のあるスカートを主役にして、スカートなんだけどちょっとパンチが効いている感じをマイスタイルとしていました。
と・こ・ろ・が。ちょうど35歳くらいから、ちょっとずつ自分的に違和感を覚えるようになってきたんです。悪くはないんだけど、どんぴしゃじゃないな、みたいな。自分の中の意識は何も変わっていないつもりなのに、なんだかいつも60点。年齢的にも、例えばウールのニット3枚買うなら、カシミアのニットを1枚買おうかなとか、買い物の傾向や行くショップにも少しずつ変化が出てきたころでした。あの頃はホントにいろんな服を買ったなあ…遠い目。タグが付きっぱなしのまま、シーズンが終わった服もあったっけ……さらに遠い目。
そんなとき、決定的に自分が変わったんだと思った出来事が。それは、ショップの方にすすめられてシンプルなネイビーのVネックニットを着たときのこと。私はそもそもパーンとしたアンパンマンみたいな丸顔で、首も短いし、肩も丸いので、昔から何度もVネックニットを買っては着ずのくり返し。色気も出なければ、カッコよさも出ずで、私的NGアイテムと思っていたくらいだったんです。
なのに、そのとき35歳の私ったら、やたらとVネックニットが似合ったんですねー。丸顔は丸顔なんですが、頬の肉量が変わっていたり、胸の位置が少しずつ下に~下に~なったりして、顔、首からデコルテにかけての様子が変わっていたみたい(もはや泣き笑い)。あれあれ?なんだかいいんじゃない??って感じに。
さらに、手持ちのスカートと合わせてみると、Vネックの辛さと大人っぽさがプラスされることで、グンと違うイメージで着こなせることが判明。
それからというもの、Vネックニットは私のワードローブのメインアイテムとなりました。そして、そのニットを軸として、ボトムスも辛口方向へとシフトしていくことになるのです。似合う服探しはまだまだ続く。次回はパンツ編を書きます~。
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