「草木が芽吹くように、新しいことに挑戦したくなるのは、いつも春」と語るスタイリストの福田麻琴さんは、この春も精力的に活動をされる予定。毎年の春の楽しみ方や、今年だからこそやってみたいことについてうかがいました。
福田麻琴
女性誌を中心に広告、CM、カタログ、タレントのスタイリストとして活動中の2009年にフランスへ留学。1児の母。身長161cm。mi-molletでは、フレンチ企画などで大人気。著書に、最新刊『ただ着るだけでおしゃれになるワンツーコーデ』のほか、『38歳から着たい服 本当に似合うものだけ少量持つ』『コスパのいい服』(以上すばる舎刊)、『THE FRENCH STYLE BOOK カジュアルで女性らしいパリジェンヌな着こなし』(KADOKAWA刊)がある。
instagram:@makoto087
週末は親子でピクニック
「カフェに行ったら、ちょっと寒くてもテラス席へ直行する」と笑うくらい、オープンエアが好きな福田さん。週末は近所の公園で、親子で過ごすのが定番なんだそう。
「週末の午前中は、子どもと散歩をして近くの公園へ行くことが多いですね。お互い好きな本を持って、公園でゴロゴロします。同じ場所にはいるけれど、それぞれの時間を楽しむ感じ。どちらかが寝ちゃったら、どちらかが起こしたり。特に春って気持ちがいいから、リビングを外に持ち出すような感覚で、家にいるよりも外で過ごすようにしているかも。iPadを持って行って仕事をするときもあれば、読書をするときもあるし。マイボトルの中身は普段は水やお茶ですけど、キンキンに冷えたワインのことも(笑)」
<福田さんの外時間に欠かせないアイテム>
「出かける前に、『アヤナス モイストバリア ミスト』をひと吹きします。メイクをフィックスしてくれるし、花粉やP.M2.5からも肌を守ってくれるので安心。小さいサイズだから、お気に入りのサコッシュにポイっと入れて、肌が乾燥してきたらまたシュッと保湿」
「公園スタイルで意識しているのは、とにかくすぐに靴を脱いで芝に寝転べること(笑)。UV対策のキャップや、エコなマイボトルは必ず持ち歩きます。本は、育児書だったり、環境問題の本だったり、フェミニズムの本だったり。その時々で変わるけど、変わらずお気に入りなのはコレ」
優しいピンクのパワーを借りる
この春、ファッションで福田さんが取り入れてみたいのは「大人に似合うピンク」なのだといいます。
「この春のトレンドがピンクっていうのもあるんですけど、コロナ禍でおしゃれやお出かけをグッと我慢してきて、ちょっと浮かれたい気持ちもあるじゃないですか。やっぱりピンクには、人を明るい気持ちにするパワーがあると思っていて。特に大人は、ベージュが混ざったものだったり、スモーキーだったりと、優しげな色味が合わせやすいんじゃないかな。洋服だと抵抗がある人は、コスメやジュエリーで取り入れてもいい。ファッションとメイクを淡いピンクでリンクさせるのもオススメです。それでもピンクはなんだか気恥ずかしいという人は、他の人から見えない下着をつけてもいいし、ピンクのお花を部屋に飾るだけでも気持ちが上がると思うんです」
コロナ禍で見つけた新しい楽しみ
この春は「書くこと」にも挑戦してみたいのだそう。そう思うようになったきっかけは、この「ミモレ」での連載だったんだとか。
「今、『書くこと』が楽しくなっています。自粛期間中、撮影もなくなって、ずっと家にいたんです。でもミモレはオンラインだから、記事をあげられますよね。だから、自分で洋服を郵送でリースして、それを着て、自分で写真を撮って。それから自分で原稿を書くっていう、記事ができるまでの流れを全部体験することができました。今までは、スタイリストだから洋服を集める部分だけが自分の専門だと思っていたけど、一通り経験したら、それぞれの面白さを発見して! それと同時に、初めて違う分野のプロフェッショナルの苦労を知りました。原稿もね、拙いながらに書いていると『すごく面白かった』って言ってもらえたりして、『また書いてみようかな』ってなって。すごく長いことは書けないけど、『今、自分はこう思っているよ』ということは書けるな、と」。
さらに今後は、「女性」と「ファッション」に、「社会性」を絡めて書いていきたいといいます。
「結局皆さんが、私を通して知りたいことって、洋服のことで。インスタをあげていても、洋服の質問をたくさんいただきます。私自身もそこが一番自信のある分野だから、ファッションは絡めていきたい。でも、子供ができたっていうのが大きいと思うんですけど、『あれ? この格好で保護者会には行けないな』とか、『このバッグで学校の先生に会えるだろうか?』とか。今まで好きな服だけ着ていたのが、遅ればせながらそういう社会性みたいなものに初めて出会って、こういうことに悩んでいる人が他にもいるんじゃないかな?って思うようになったんです」
福田さんの思う「社会性のある服」って?
「究極を言ったら、誰も不快にならない、アナウンサーの方の服みたいなこと。それは『人のための服』だから。実際に仕事でお会いしたアナウンサーの方も、『自分が着たいという視点で選んだことはなくて、見る人が明るい気持ちになれるようにっていう基準で選んでいる』とおっしゃっていて。だからそういう社会性の部分に、自分の好きなものとか、キャラクターみたいなものを、どういう風にうまくミックスしていけばいいのかということを、面白おかしく書けたらいいなって考えています」
福田さんが提案する、その人らしいエッセンスが加わった「社会性のある服」。それは知りたい人も多いはず。今後の記事に、ますます期待しています!
お問い合わせ先 /ディセンシアお客さまセンター
tel. 0120-714-115
撮影/花村克彦
メイク/小林亜珠[Dot+LIM]
構成・文/中田絢子
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