選び方で戸惑う人は、ロボット投資にお任せする手も

今から「夫婦でNISA」を始める人へ、口座使い分けの賢い選択肢_img0
 

一般のNISAでもつみたてNISAでも、「銘柄を選べない」「売買のタイミングに戸惑う」という声もよく聞きます。

そんなときの選択肢の一つに、最近リリースされた、ロボアドバイザーのウェルスナビによる、「おまかせNISA」というサービスを選ぶ方法もあります。

ロボアドバイザーとは、リスク許容度を事前に診断したうえで、それに適した資産配分(ポートフォリオ)で、金融商品の買い付けなどをしてくれるサービス(資産配分のアドバイスだけするというタイプもあります)。ウェルスナビやTHEO、楽ラップなどがあります。

ウェルスナビの「おまかせNISA」とは、NISA口座の中でロボアドバイザーのサービスが利用できるイメージ。ウェルスナビが、日本初とのことです。まさに“おまかせ”なので、銘柄選びに悩むこともありませんし、日本だけでなく世界の株などにバランスよく投資することができます。

私もロボアドバイザーの勉強も兼ねて、2017年から投資しているのですが、例えばコロナショックのときには大きなマイナスになりましたが、積み立てをつづけたこともあり、現在は20%ほどのプラスになっています(あくまでも現時点の状況で、今後はわかりません)。

個人では投資しにくい、アメリカやヨーロッパ、新興国の株など、手間がかからずに幅広く分散できるのがいいなと感じています。リバランスといって、下がったものを買い、上がったもの売るという、面倒くさいことも自動で行ってくれるのも助かります。

ただし、総残高に対して1%ほどの手数料がかかります。これが「おまかせするための手数料」だと考えられる人には向いているでしょう。

これから夫婦でNISA口座を開くとしたら、一人(例えば忙しくて完全にほったらかしにしたい人)がこのような「おまかせNISA」、もう一人(いろいろ選びたい人)が自分で銘柄を選べる「一般のNISA」を選ぶという方法もあると思います。

 


来年からNISA口座を切り替えるなら、今年10月にチェック


ちなみに、すでに持っているNISA口座で今年一度でも投資をしていると、この2021年は、NISA口座を別の金融機関に変更できません。
もし2022年から別の金融機関でNISA口座を開きたい場合は、一般的に2021年の10月以降に口座変更の手続きができます。その時期になったら、金融機関のHPなどをチェックしてみましょう。

家族で資産形成をしていくには、できるだけお金の話をオープンにして、どれくらいの金額をどのような方法で貯めていくのか、そして投資していくのかを考えることがおすすめです。家にいる時間が増えている今、NISAについて検討している方は、ぜひご夫婦で話してみてください。
 

取材・文/西山美紀
構成/片岡千晶(編集部)


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