なぜ「春画」×「ヨガ」なのか、驚かれた方も多いかもしれません。ですが、春画の歴史をさかのぼると、それは古(いにしえ)より伝わる養生法であり、ヨガの原型でもあるのです。

 

インドには『カーマ・スートラ』という性愛書がありますが、これは神々が200ポーズ近くの交わりをもって性愛の教えを説いています。ヒンドゥー教において、「ヨガ」と「性愛」はシヴァ神という同じ神が担当しており、このカーマ・スートラは、ハタヨガの原点と言われています。これが中国を経由して、医学として日本に伝わりました。日本最古の医学書である『医心方(いしんほう)』には、様々な体位を駆使した男女の交わりが、体調を整える治療法として記されています。それが、春画として発展していったわけです。 

 

私が紹介する春画のポーズはどれも体幹を強化し、くびれをつくり、全身の脂肪を一気に燃やすトレーニングのようなものばかりです。
くびれをつくるということは、子宮のあるお腹周りの筋肉を強化し、血巡りを促し、子宮のパフォーマンスを上げることにつながります。そうすると、女性ホルモンの分泌も促されます。

ボンキュッボンのいかにも女性らしい体型というのは、女性ホルモンの働きでもあるので、女性ホルモンが分泌されやすくなれば、さらにメリハリボディになりやすいという、いい循環が生まれてくるのです。 

春画ヨガには、東洋医学の英知が詰まっています。そして何より、これまでのどんなエクササイズよりも、楽しんで続けることができるはずです。