私が担当させていただいているドラマ『オトナ女子』中原亜紀役の篠原涼子さんのメイク。彼女は、なんでも完璧にこなせるキャラクターです。前回は、そのポイントとなっているアイメイクについて解説させていただきました。

今回は他のパーツについて一気にご紹介します。

アイラインを利かせて目元を強めにしているので、他のパーツではリラックした、やさしい印象を強調するのがポイント。肌、チーク、リップで全力投球してしまうと、少し前の時代の古いイメージのキャリアウーマン像になってしまうからです。その調整には、顔の中の血色をコントロールして、いかにナチュラル感を演出するかが鍵。隙のある“ヌケ感”が重要になってくるのです。

『オトナ女子』フジテレビ系列・木曜22:00〜放映中。(出典:フジテレビ)


隙のあるベースメイク
下地
ベースは、スキンケアときちんと保湿ケアをした後、品のよいツヤ感のある下地を5箇所(おでこ、両頬、鼻の頭、あご先)にのせて、顔の中央からフェイスラインに向けてなじませていく。顔に均一にムラなくのばすというより、フェイスラインにはほとんど塗らないくらいのイメージで。顔の中央を下地できちんと整えて、フェイスラインは“ほぼ素肌”くらいの落差をつけましょう。

ファンデーション
リキッドファンデーションを大きめのスポンジにとり、こちらも下地同様に顔の中心からフェイスラインにむかってスポンジをすべらせていきます。ファンデーションをフェイスラインにむかって薄くしていくことでナチュラルな立体感が生まれます。仕上げにスポンジの何もついていないところでおさえるようにすると、ファンデーションがより肌に密着します。

コンシーラー
クマなどの広い影を消します。スティックタイプのコンシーラーを直接塗ったら、指で軽くたたきこむようになじませます。厚塗りになったり、ムラづきになったりしてしまうようなら、さらにスポンジで上からおさえるようにするとよいでしょう。どうしても気になるシミやニキビ跡などのポイントの影がある場合は、コンシーラーブラシにとってカバーするとよいでしょう。指でなじませると広がりすぎてしまいますから! コンシーラー使いのコツは、すべてをキッチリ消し去ろうとしないこと。ストイックになればなるほど、厚塗り感が出てしまい、肌にヌケ感がなくなってしまいます。

パウダー
フェイスパウダーは、大きめのブラシで顔の中央にパウダーをON。テカりやすく、くずれやすいTゾーンにふんわりヴェールをかけるイメージです。フェイスラインはパウダーをほんの少しふくませたブラシ(パウダーをとったら、かならずティッシュにはらうようにしてください)をすべらせるだけでOK。パウダーはラメやパールが効いてないものを選ぶようにしましょう。

岡野さんの、より詳しいメイクプロセスが読みたい方はコチラ!>>>


血色チーク
ほんのりピンクを頬の高い位置に。柔らかくぼかし、優しい印象に。自分の肌にスーッと溶け込むような血色カラーを選ぶのもポイントです。


フェロモン・リップ
輪郭を自分の素唇よりもややオーバーぎみに直塗りします。唇の中央部のみ、リップクリームを重ね(愛用されているもので大丈夫!)、指でトントンと軽くなじませます。それだけで透明感がアップします。最後に輪郭部分のみをティッシュで押さえると、「はじめから自分の唇はこういう唇だったんじゃないか!」と錯覚するくらいになじみますよ。これが、ふっくらとしているのにイヤらしく見えず、悪目立ちすぎないように仕上げる工夫です。いつもの口紅を使っても違う表情になると思いますので、ぜひお試しくださいね!


使用しているアイテム、初公開!

<上から時計まわりに>ファンデーションクレ・ド・ポー ボーテ タンフリュイドエクラ オークル10 SPF25・PA++  下地クレ・ド・ポー ボーテ ヴォワール コレクチュールSPF20・PA++  コンシーラー クレ・ド・ポー ボーテ コレクチュールヴィサージユNO SPF25・PA+++  リップクレ・ド・ポー ボーテ ルージュエクラC 232 チーククレ・ド・ポー ボーテ ブラッシュデュオプードル 103  


いかがでしたか? セックスアピールがありながら、知性がある『オトナ女子』中原亜紀役の篠原涼子さんのメイク、ぜひオンエアでご確認ください。

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