【ポイント2】冒頭の「要約」はわかりやすく簡潔に!
「職務経歴書」は冒頭に「職務要約」といって、これまでの職務の「まとめ」を入れるのが一般的です。ところが、よくあるのがこの「要約」が長くなりがちなこと。ご転職経験が多く、ご年齢も40代の方ですと、大学卒業のころから書き始めるとだいぶ文章が長くなってしまいます。
「要約」ですので、あくまで簡潔にわかりやすく書くのがポイントです。採用担当者は一日に何人も、あるいは何十人も?! 職務経歴書に目を通すので、ぱっと見て「何ができる人なのか」伝えたいものですし、それを見て「この人に会ってみたい」と思わせたいものです。
転職履歴を順を追って要約に書くのではなく、「外資系企業3社で人事として約20年の経験があり……」などとまとめて表現することもひとつの方法です。
【ポイント3】「ひかえめ」はNG!自信を持ってアピールを!
そして3つ目にありがちなのが職務経歴書の表現が「ひかえめ」すぎることです。職務要約にも「~を学んできた」「~を身に着けてきた」「~を心がけた」といった表現を使うケースが多く見られます。
少し意地悪な見方をすると「学んできた」だと、「学んだことを活かして実績を出すところには到達していないのかな?」などの印象につながりかねません。しっかり実績を出した、貢献をした、という書き方を意識したいですね。
その際もできるだけ定量的に、具体的に実績をアピールしましょう。「営業マネジャーとして毎年対前年比20%の売上増をリードした」「ウェブマーケティングの主担当として顧客からの問い合わせを2倍にした」など数値化できれば良いですが、具体的に出せる数字がなければ、「主担当として管理部門の立ち上げをおこなった」などと「実現できたこと」をアピールしましょう。
最後に。30〜40代の女性ですと、育児や介護やパートナーの転勤が理由で離職中の方もたくさんいらっしゃいますよね。その場合も、離職期間の経験をしっかり職務経歴書でアピールしてほしいのです。ここも「ひかえめ」ゆえに書かない方が多いのですが……。離職されている期間も大学院で学んだり、資格をとったり、あるいはPTAやNPO団体で活動したりということはありますよね? それらの経験の中から仕事で活かせそうなことをぜひ書いてください。例えば「PTAで会計係をしていた」というエピソードも、経理や管理部門のお仕事に応募する際にはプラスになりえます。
一方でプライベートの話を職務経歴書にあまり赤裸々に書いてしまうのも考えものです。「両親の介護をしていて……」「子どもが二人いて……」といったお話は仕事には直接関係ないこと。職務経歴書に書くにはふさわしくないのでご注意くださいね。
コロナ禍で一度立ち止まり将来を考え直す……そんなタイミングでぜひご自身の職務経歴書についても見直す機会を持っていただければうれしいです。
前回記事「東京五輪とサッカー漫画『さよなら私のクラマー』に学ぶ、他人と比べない自分になる方法」はこちら>>
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