40代からパリ生活を始めた無類の食いしん坊・井筒麻三子が、「のんびりゴロゴロしてても、美味しいものが食べたい〜」と考え出したレシピから始まった、お料理連載。ゆる〜っと簡単なのに、小洒落た美味しいものが作れるから、お料理が苦手な方、「今日の献立を考えるのが面倒」という時にこそ、ぜひ作って欲しいお料理が揃っています。

 
 


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私がこのタブレと呼ばれるサラダを初めて食べたのは、ロンドンのレバノン料理店。友人に「美味しいから」と勧められてトライしたのですが、イタリアンパセリとミントの爽やかな風味に感激し、毎回オーダーするほどお気に入りのサラダになりました。それだけに、パリに移住後スーパーで“タブレ”と書いてあるお惣菜を発見した時はとても嬉しかったのですが……あれ? 何か違う。ロンドンで食べたサラダはグリーンがメインだったのに、パリのものはクスクスがメインで色が白いものばかり。「野菜より穀物の方が安いからかしら。キッ」と憤っていましたが、調べてみたところ、フランスのタブレはアルジェリアやモロッコの影響を受けてクスクスがメインとなっており、私が食べたパセリとミントいっぱいのサラダはフランスだと“レバノン風タブレ”と呼ばれていることがわかりました。

レバノン風タブレで通常使うのはブルグルですが、今レシピでは入手しやすいクスクスで代用しました。またタブレのレシピではクスクスを水やお湯で先にふやかすことが多いのですけれど、せっかくの野菜の水分を無駄にするのはもったいない! ので、クスクスはそのまま野菜にイン。こうすると、一手間省けるだけでなく仕上がりが水っぽくなるのも防いでくれます。

パセリには抗酸化作用のあるβカロテンやビタミンC・E・K、さらには鉄分、カリウムといった身体に嬉しい栄養素が豊富に含まれているので、たっぷりのパセリを投入するこのサラダはまさに美容食。イタリアンパセリがたくさん手に入る際は、ぜひ作って頂きたいレシピです。

刻んで混ぜるだけ。レバノン風タブレ


 材料(4人分)

・イタリアンパセリ 90g
・ミント 40g
・トマト 大1個(約300g)
・玉ねぎ 小1/2個(約50g)
・クスクス 50g
・オリーブオイル 大さじ2
・レモン汁 大さじ1
・塩 ふたつまみ
・胡椒 ひとつまみ

 作り方  

1 イタリアンパセリとミントは葉のみを使用。茎から外した葉は、みじん切りにする。玉ねぎも小さいみじん切りに。トマトはダイスにカットする。全てをボウルに入れる。

 

2 1にクスクス、オリーブオイル、レモン汁、塩、胡椒を加えてよく混ぜる。全体が馴染んだらクスクスが水分を吸収するよう、全体を平らにならす。

 

3 2を冷蔵庫に入れて30分寝かせ、クスクスが柔らかくなったら出来上がり。



「◯◯のレシピが知りたい」と言ったリクエスト、どしどしお待ちしております♪ 「作ったよ!」と言う方も、ぜひぜひお教えくださいね〜。


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