皆さん、こんにちは。梅津奏です。

先日、久々に鎌倉に遊びに行ってきました。

 

数多くの作家が住み、小説の舞台になることも多い、文化と自然が共存するワンダーランド、鎌倉。何度訪れても新しい発見のある、奥深いエリアです。


実は最近、色々モヤモヤしていた私。(どうした)

ふと、とある〔ミモレ編集室〕メンバーさんの顔が浮かび、「話を聞いてもらおう、そして話を聞かせてもらおう!」とご連絡。神奈川在住のTさんがプランニングしてくださったのが今回の鎌倉プチトリップです。

<スケジュール>10:30 鎌倉駅で集合
11:00 『ラ・ミリュウ鎌倉山』にてアフタヌーンティー
13:30 ブックカフェ『惣 Common
15:30 鎌倉駅で解散

 

さて、鎌倉駅から車を走らせ15分程度。鎌倉山の背にそった三階建てのレストラン、ラ・ミリュウ鎌倉山に到着です。

 
一番開放感のある、三階部分のテラス席。

予約不可とのことでドキドキしていたのですが、屋外テラス席・店内席ともにまだゆとりがありました。しかし、スズメバチ(!)が出ているということでテラス席は断念、地下の店内に席を確保します。

地下ですが、テラス席も有り。店内席も窓から光がたっぷり入り、空気の入れ替えもされているので閉塞感はありません。
11:00から注文可能なアフタヌーンティーセット(写真が二人前)。サンドイッチとケーキを一種類ずつ選び、飲み物は二杯までオーダーOK。それ以外にもプチケーキやクッキーがついてくる、ランチ兼お茶に十分なボリュームです。これで税込4,400円(二人前)はお得では!
私は栗のロールケーキをチョイス。

「ほどよく風が入って気持ちいいですね~」

とお喋りしながらパクパク。仕事のこととか今後のキャリア計画についてとか、話題はそれなりにシリアスだったと思うのですが、明るくクリアな空間にいると、自然とトーンは前向きに。自分の抱えているモヤモヤをストレートに言えないたちなのですが、察しの良いTさんが回り込んでいろいろな話をしてくださって、とてもありがたかったです。

 

車の中ではぐっすり寝ていたお嬢さん。寝起きにいきなり知らない大女がいてびっくりしたよね。小さい子の警戒顔、大好き。でもあんまりじろじろ見過ぎず構いすぎず、本人が安心するまで私のことを観察させてあげます。そしてちょっとずつ距離を縮め……。最終的には、必殺「高い高い抱っこ」で店内を一緒に観覧する仲に。


さて、食後は腹ごなしにテクテク歩いて、次の目的地へ。
いい風にあたりながら、「普段ビル風ばかり浴びているので、こういう葉っぱや海の匂いがするようなソフトな風が気持ちいいです……」なんて呟く若干涙目の私。

 

「これからどんなところに住まいを構えたいか」をお喋りしている内に、到着したのはブックカフェ惣 Commonです。

わくわくする暖簾!
潮風、緑の匂い、お日様の温もり、澄んだ空気、鳥の囀り。
自然が心地いい鎌倉山に、本を読み、お茶をしながら、
コミュニケーションする場となるブック&カフェを作りました。

公式HPより)

早稲田の『村上春樹ライブラリー』の配架も担当した、ブックディレクター幅允孝さん(BACH代表)が関わっているとのこと。先日開催されていた『惣 Common』のインスタライブに登場された幅さんは、本好きな優しいお兄さんという雰囲気で素敵でした。(もっと怖い感じの人だと勝手に想像していた)

 
 
 

店内は、「学びの型を手に入れる」「働き方とテクノロジー」「未来のコミュニティー」などのジャンルごとに棚が設置されていて、新品の本と古書が入り混じって配架されています。(どれも購入が可能)

たくさん本があるね~。

店内・屋外テラスには色々な形の座席が用意。カウンターで注文した飲み物と一緒に好きな本を選んでゆっくり読書を楽しめます。

 

天気がよかったので、私たちはテラス席に。目の前は一面緑。どこからか、鳥のさえずりが聞こえてきます。

ここに住みたい。
開放的な空間にテンション爆上がりしたお嬢さん。にっこにっこと笑顔を振りまきひとしきり遊び、タイミングを見計らってお昼寝チャレンジ。(が、このあと完全復活……笑)

静かで澄んだ空気の中、本を読んだりおしゃべりしたりしているうちに、あっという間に15時!

鎌倉駅まで車で送ってもらう道すがら、海沿いをドライブ。なんとなくゆったりした空気をまとった人々がお散歩している様子を眺めて、モヤモヤでマーブル模様になっていた心がほろほろゆるんでいくような気がしました。

 

鎌倉の休日、大満喫。
Tさん、本当にありがとうございました♪
お嬢さん、また遊んでね。

左から、『ツバキ文具店』(小川糸/幻冬舎文庫)、『海街diary1 蝉時雨のやむ頃』(吉田秋生/小学館)、『鎌倉の家』(甘糟りり子/河出書房新社)。
「「困っているんですよ。親が残した鎌倉の別荘に管理人をおいていたんですが、子どもが産まれるからもっと便利なところで暮らしたいと出ていったんです。山のふもとにある家だから、誰もいないと動物もいついてしまいますしねえ。住んでくれる人を探しているんです」
「それなら僕に貸してくださいよ」
父がすぐに言った。」

先月もミモレに登場されていた、作家の甘糟りり子さん。子供の頃に両親と住んだ鎌倉の家に、四十代後半に戻りました。本書が刊行された際は、ミモレでも記事が掲載されていましたね。「鎌倉の実家」って、なんて甘美な響きなのでしょうか(笑)。ご両親が鎌倉に住むことになったきっかけは、お父上の仕事関係の人のさりげないつぶやきだったとか。心から求ム、こんなオファー。