こんにちは。週のまんなか水曜日、いかがお過ごしですか?
今日は、「人とつながる」の日にしたいと思います。

先日、あたらしいお友達と一緒に、東京の下町・谷中をお散歩してきました。

昨年〔ミモレ編集室〕を通じて出会って以来、時折いっしょにお出かけしています。


アートが好きで、「風の向くまま、気の向くまま。美を求めて東へ西へ。」とプロフィールに掲げている「アート風来坊」さんです。日本美術に造詣が深く、仏像などがお好きみたい。

日本の古い建物やデザインが好きな私とは、好きなものが少し違って、少し同じ。だからお互いの「好き」の交差点へのお出かけは、いつも新しい出会いがあります。

今回は、「彫刻を見てみたいです」という私のリクエストにお応えいただき、こちらへ行ってきました。

 


明治に生まれ、戦後まで日本の近代彫刻界を牽引してきた朝倉文夫氏の作品を展示する「朝倉彫塑館」です。上からひょっこり覗いている人がいますね!

池のある中庭を囲むように建つこちらの建物は、朝倉文夫氏の自宅兼アトリエだった場所。朝倉氏のこだわりが詰まった和洋折衷の設計がユニークで、昭和10年に完成したそうです。かつてはここで多くの生徒に技術を教え、戦時下には工場としてその存在を守ってきた貴重な空間。

アトリエには大きな窓からやわらかい陽が差し込み、角の無い丸みを帯びた天井を見上げると、あたたかい空気にすっぽり包まれるような感覚を覚えました。

屋上に上がったら、外から見えた人がいました。ボールを手にした青年です。


私はこれまで、彫刻って「むずかしい」「いぶかしげな」お顔をしている印象があったんです。でも朝倉氏が作る人たちは、優しい表情や、誰かをいとおしむ表情、そして生きる希望に満ちたハツラツさがあって、これまでのイメージよりも、ぐんと親しみを感じました。

これは1人ではなかなか足が向かなかったかもしれないなぁ。(だって彫刻って怖そうだったんだもん)素敵な建物も見られたし、大満足です。

昨年一緒に美術館に行ったときに、アート風来坊さんが描いてくれたイラスト。偶然そろったクリスマスコーデ!赤いスカートが私です。


さて、ブログの途中ですが、ここで本日の司書箱です♪

柚木麻子『あまからカルテット』アラサー女性の友情を描いた物語です。中学時代からの仲良し4人組の人生が、出会ったりすれ違ったり。


ミモレの読者世代よりも少し若い設定ですが、仕事や恋愛、結婚など、様々なシーンを経て、4人の友情のあり方が変化していく様子は、読んでいて思わず頷けます。

いいなと思うのが、この4人、仲はいいけど、お互いに疑問に思うことがあったり、引け目を感じたり、ポジティブな感情だけではないということ。それでもやっぱり、誰かが困ったときには全力で助けるし、悲しい時には一緒に悲しむ!

交差してはすれ違っていく人生において、友情って必ずしも一定のものではないんですよね、きっと。

谷中さんぽのランチは「カヤバ珈琲」にて。大正4年建築の木造2階建て。昭和13年に喫茶店として創業する前は氷屋だったそうです。ゆったりとした畳の空間で、おしゃべりも弾みます。


私は介護をしていた頃、友人達が仕事に打ち込んでいたり、結婚して子どもを授かって……と、どうしても歯車が合わず、一時かなりの人達と疎遠になっていました。

でも、交差してしまったからと言って、そのままではないんですよね。くねくねとした人生をそれぞれ歩むうちに、また出会ったりして。それにあたらしい道では、あたらしいお友達とめぐり合うこともある。

先日、ある友人が夢に出てきたんです。友人と、その子どもと一緒にたくさん遊ぶ夢。起きてから「あぁ~私は彼女が恋しいのだな」と思いました。でも、焦りません。子育てで毎日奮闘中の彼女とだって、またそのうちに道でばったり出くわすのでしょう。

あ!スカイツリーだ!お母さん、元気かな。空に近い、背の高いもの見るといつも想います。


アート風来坊さん、楽しい休日をありがとうございました。

みなさまも、よい1日を!

(参考文献)泉麻人『東京ふつうの喫茶店』