これからの女性アスリートは、知識を増やして変わっていって!


もしも現役時代、今と同じぐらいの知識を持っていたらどうアクションをとっていた?

「今の私は、『女性にはひと月の中で2種類の女性ホルモンの分泌が増減するリズムがあり、それによって体調、メンタルも大きく左右される』、ということも知っています。ただアスリートは練習メニューが細かく組まれていて、月経リズムに合わせて変えることもなかなか難しいのが現実。でも、その当時、知識を持っていたら、どうしたらもっと身体がラクになるか、ということをいろいろ試して探っていたと思います。たとえば食事を変えてみたり、入浴法を工夫してみるなど。だから、これからの女性アスリートは、そうやって知識が増えて変わっていってくれればいいなと思います。自分が変われば、まわりにかける言葉も変わっていくはず。それだけでも救われる選手はたくさんいると思いますから」

同時に、女性アスリートだけでなく男性アスリートやコーチ、さらには選手の家族など、周囲の人たちも変わっていってほしい、と強く願っていると語る潮田さん。

「私の夫もアスリートなんですけど、月経については無知識といっていいレベルでした。というか、触れちゃいけない、と思っていたみたいですね。夫が薬局に行くと言っても、『じゃあナプキンを買ってきて』とはお願いできない雰囲気でした。だから夫にも、Woman‘s waysのセミナーを聞いてもらったんです。そうしたら衝撃を受けていて、『指導者こそ知っていないといけないことだ』と一気に考え方が変わっていました。おかげで私も、月経で不調なときはすごく言いやすくなりましたね」

写真:アフロスポーツ
「選手時代は女性ホルモンの波によるアレコレを全て自分の努力不足ととらえていました」と潮田さん。


現在の潮田さんは、これまでの反省もあってか、自分の身体を知ること、そしてケアすることへの努力に余念がありません。

「7年ぐらい前に、ソイフードマイスターの資格を取ったんです。アスリートの夫の食事を作るようになって、食べるものがパフォーマンスに影響を与えると思ったら、きちんと学びたいと思って。その勉強の過程で、女性にとっての大豆の重要性を痛感したんです。とくにエクオールという大豆を食べたときに腸内細菌によって生まれる成分は、女性ホルモンに似た働きをして、女性特有の体調の波をサポートしてくれると知って、もう何年も摂取し続けています。

女性の月経回数って、人生で450~500回あるんですよ。1回の不調期間が4~5日としたら、人生でトータル7年ぐらいは不調のままやり過ごしているということ。さらに性成熟期の後の更年期にも、女性ホルモンの急激な減少によって、多くの不調が訪れると聞きます。それだけの期間をずっと我慢したままだなんて、あまりにもったいない! だから私は何とかしたいんです。たかが月経、たかが更年期じゃない。前向きに、可能な限り快適に過ごしたいので、更年期に関しても今から周囲の先輩や母などにいろいろ聞いて準備を始めています」

 

自分が変われば、まわりにかける言葉もかわる。それによって今度はまわりも変わっていき、いつか当たり前に「今日は月経だから」と言える日がくる。潮田さんは、そんな未来の実現のためにできることをしたい、と語ってくれました。

「今、子どもが6歳(男の子)と4歳(女の子)なんですけど、2人への性教育をどうしたらいいかな、と考え中。この子たちがスポーツをする年齢になる頃には、女性が当たり前に『月経なんだ』と言えて、男性も『大丈夫?』と気遣えるような環境になっているといいですよね。そのためにも、自分の経験を踏まえてできることをやっていきたいと思っています」
 

mi-mollet「ココロとカラダ学」

皆さんは「かかりつけ婦人科医」を持っていますか?

mi-mollet編集長 川良咲子

40代以降の女性は社会での責任が増していくと同時に、ココロとカラダは女性ホルモンの影響を大きく受けてゆらぎはじめます。私自身、近所の婦人科に通うことで何度も助けられ、知識も自然と増えていきました。

そして、mi-molletは発足当時から「女性たちをもっと楽にしたい」という思いで、コンテンツ制作や事業を展開してきました。その思いと志を同じく持っていることを知り、共感したのが、女性のヘルスケアパートナーとしての活動を行っていらっしゃる大塚製薬の「女性の健康推進プロジェクト」

大塚製薬は、ライフステージを考慮した女性のココロとカラダの変化に働きかける成分、エクオールやγ−トコフェロール、γ−トコトリエノールの研究と製品開発を通じて女性の健康を応援しておられます。

加えて、かかりつけ婦人科医を持つこと、婦人科検診を受診することが、正しい情報の入手と行動に繋がると考え、一般的なセルフケアに加え、医療機関を上手に利用することも「セルフケア」であるという新しい考え方を広く人々に伝えています。女性一個人だけではなく、周囲の人々や社会全体が「女性の健康」の知識と理解を持ち、「女性の健康」へ取り組む世の中を作るため、社会貢献を続けていらっしゃいます。

私たち女性を本当の意味で健康に導き、美しさと幸せをもたらす大塚製薬の「女性の健康推進プロジェクト」のような活動に注目すれば、ゆらぐココロやカラダともっとうまく付き合っていける毎日が訪れるのではないでしょうか。

この連載では、様々な分野で活躍している女性たちに、健康を意識し始めたきっかけや、毎日を快適に過ごすために、どんなケアに取り組んでいるのかをお聞きし、紹介していきます。皆さまがご自身への知識を深め、行動を起こすきっかけになれば幸いです。

大塚製薬「女性の健康推進プロジェクト」公式サイトはこちら>>

 


提供/大塚製薬(株)


撮影/神戸健太郎
スタイリング/今井聖子
ヘアメイク/城所ともみ
文/山本奈緒子
構成/藤本容子

 

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