ただ、目に異物が入ったときの涙と、情動がもたらす涙とでは成分が違うとはよく言われること。そもそも感動は副交感神経が優位になった状態を指し、だからストレスが共に排出されるといった実感があるのは確かなのです。
それも涙はもともとが血液。それが濾過されてヘモグロビンが取り除かれるから、無色透明になるわけですが、特に情動の涙は血流が高まるからこそ分泌されるもの。涙の意味によって成分が違うのも頷けます。
自分のための涙か、他者のための涙か
同様に、涙の意味によって、その人の人格が浮かび上がるとも言えます。自分のためにしか泣けない人と、他者のためにも泣ける人がいるとすれば、それは明らかに人の痛みがわかるかどうかの分かれ道。
経験を積むほどに涙もろくなると言われるのも、他者の立場になれるということに他ならないけれど、でも年齢を問わず、他者の身になって泣ける子供はいて、やはりそれは感受性と知性を伴った想像力、そして人を思いやる気持ちから来る涙なのでしょう。
そういう意味でも雅子さまの涙は、私たちが望む皇族の心の有りようを示してる気がしてなりません。天皇即位の一連の行事で何度か流された涙も、感動の涙に他ならず、独りよがりのものでは無かったはず。パレードの時に「古巣の外務省のそばを通る時に涙を見せたのは、昔を強く懐かしんだから」という報道も、少々飛躍しすぎなのではないかと感じます。
あの場面で、熱狂する沿道の人々の姿の向こう側に、外務省の建物を見て感傷に浸るほど、器用なかたではない気がするのです。
適応障害で思うように公務をこなせない中でも、国民がこれほど温かく受け入れてくれることに感動が高まり、万感胸に迫った結果に違いないのです。そう、即位の礼の夜、嵐の歌唱の時の涙も、その歌詞が「君が笑えば 世界は輝く~~大丈夫 鳥は 歌っている。大丈夫 空は輝いてる。大丈夫、大丈夫」と歌ったことに心を打たれた、安堵と感謝の涙だったように見えました。
驚異のハイスペック、究極のキャリアウーマンという経歴と、慎ましやかなその涙に大きなギャップがあるからこそ、より素晴らしい人格がそこに浮き彫りになるのではないでしょうか。
何より、その大きな目にキラキラ煌めく涙をためられる時の美しさには、何か“特別な力”を感じるのです。おそらくは癒やしの力を。
美智子さまは皇后時代、自らの役割について「ただ、全てを善かれと祈り続ける者でありたい」と語っています。雅子妃の涙に宿るのも、そうした「祈り」に近いものなのかもしれません。
皇后となられた今、もっともっと多くの場面で雅子さまの笑顔と、そして時には感動の涙を見たい、そんな思いに今至っているのです。じつは皇室と国民の心を結びつける最も力強い絆は、皇族が少しでも心の内を見せてくれる、その表情に他ならないのですから。
泣いても泣いても、上瞼がピンとしたスッキリ目でいるために
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寝不足でも、疲れていても、目パッチリ。
瞳までキラキラするのはなぜ?
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写真/嶋田礼奈
構成/藤本容子
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