会社を辞めて挑戦!しかし現実は……?
働く母としてのモヤモヤ。
これを生かして新しいことに挑戦してみたいと考えるようになりました。実際に子どもたちを育てて、育児の奥深さを痛感しましたし、何より女の人が働くうえで育児との両立はとても大変だと感じました。
税理士としては一番になれないけれど、数字には弱くないし、様々な企業を見た経験はある。母としての苦労も分かってきた。これをかけ合わせて、働くお母さんを応援するような仕組みを作ったらどうだろう。
そこから計画を練り、税理士法人を退社、2013年にママ支援事業を立ち上げます。
しかし結論から言うと、この挑戦は私の「黒歴史」になりました。今思うと、私は事業への熱い思いはありましたが、それまでの仕事とはジャンルもやり方も異なりました。起業自体ももちろん手探り。実戦経験が圧倒的に不足していたんです。
この失敗から私が学んだことは、それが本業であれ副業であれ、これまでやってきた分野、方法、経験、知識のどれかをうまくかけ合わせたほうがぐっと成功率が上がる、ということ。
私はあまりにも新しい分野で、初めての起業だったため、ハードルは高かった。結果、さまざまな要因が重なり失敗、撤退します。これは、結構大きな挫折でした。しばらく寝込んで、引きこもってしまったほどです。
ここで少し話は変わりますが、紆余曲折を経た今は、「川崎さんはどうして次々に挑戦できるんですか?」「自由に仕事ができて羨ましい」と言葉をかけていただくことがあります。
でもそれは、裏を返せば、まだまだ「挑戦しにくい」「自由じゃない」と感じている女性が多いということ。
言うまでもなく、自由でいるためには責任が伴います。
お金をいただいて、自分の好きなことだけしたい! と言っても、それで成立する仕事って無いと思うんです。ではどうするか?
正しく自分が自由でいられる未来を「妄想」して、その夢を叶えるための責任をきっちり果たす。
これが絶対にセットですね。思えば、私はコレがすごく得意なんです。高校受験のときも、「あの憧れの高校に行く! 絶対に行く!」と妄想し、ひたすら第一希望だけを見て猛勉強。見事、第一希望以外全部落ちました(笑)。
税理士になると決めたときも、就職活動のときも、妄想を叶えるために猪突猛進。自分の欲望を素直に見つめて、それを叶えるために走り続けてきました。
欲望や夢と言っても、そんな大それたものである必要はありません。
「あそこに旅行に行ってみたいな」
「あのお洋服を買おう」
とか、そんなことからでもいいと思います。そういう生活を叶えるために、収入を増やしたい、じゃあ副業を始めてみよう、どんなジャンルならば本業に支障がでず、得意を活かせるかな? って。
ただ妄想するだけではなくて、そのために小さくても具体的な一歩を踏みだす。それが将来の自分を大きく変えます。
Comment