捨てられないのは「モノ軸」で見ているから


その後も片づけが一向に進まなかったなとみさんの元に、「断捨離」の提唱者・やましたひでこさんへの取材の機会が訪れます。人はなぜモノを捨てることに悩むのか? めんどうくさい、まぁいっか、と疲れ果ててしまうのか? 早速疑問を投げかけるなとみさん。

 

やましたさん曰く、人は「使える」「使えない」のモノ軸で見てしまいがち。モノ軸で考えてしまうと、まだ使えるものを捨てることになるので、
・もったいない
・後ろめたい
・忍びない
と悩んでしまい、結局捨てられなくなってしまうのだそうです。

 


断捨離は「今の自分にとってどうか?」を問いただす作業

 

そこで必要になるのが、軸足の転換です。断捨離の極意は「自分軸」で物事を見ること。具体的には、
「これは今の自分に」とって
・必要か?
・ふさわしいか?
・心地いいか?
を自分に問いただしてみるといいそう。つまり、「モノを中心に考える」のではなく「自分中心に考える」ことこそが大切だと言います。

 

昔は大好きだった服、人から譲り受けたモノ、いつかは使おうと思ってとっておいた便利グッズ……などなど。身の回りには手放し難いモノがたくさんありますよね。そんな時は、「これは今の自分に」必要ない・ふさわしくない・心地よくないモノかどうかをジャッジする。

この見極め力を育むことで、モノはもちろん、考え方や人間関係においても、「自分に必要なものだけを残し、そうでないものは全部手放せる」ようになる、とやましたさんは教えてくれます。