新卒時の年収は240万円。決して高学歴でも、裕福な家庭で育ったわけでもない。自身についてそう振り返るのは、Twitterのフォロワー数12.5万人のmoto(戸塚俊介)さん。ですがその後motoさんは、30歳で年収1000万円超え、自身が立ちげた転職メディアを上場企業へ7億円で売却と、華々しい実績を築いています。
地方のホームセンターに新卒入社し、複数企業への転職を経てmotoさんがたどり着いたのは、「転職は、すればするほど自分の価値をあげる」という一つの答え。とはいえ、自分の価値をあげる転職には、戦略が必要不可欠だといいます。今回はmotoさんの著書『WORK 価値ある人材こそ生き残る』から、会社を辞める前に知っておきたい4つのことについて、特別にご紹介します!
●転職前に知っておくべきこと①
自分が望む「完璧な会社」は存在しない
よく「本当にいい会社はどこですか?」と聞かれるのですが、私は、「自分で働き方をコントロールできる会社」だと思っています。それが、いちばん自分がたくさんの経験ができる場所になるからです。
「自分が思った通りの会社」や「安定した会社」など、いわゆる「いい会社」というのは残念ながらありません。
良い大学があるのと同じように良い会社があると考える人もいますが、会社には偏差値のようなものがあるわけではありませんし、もし自分が志望する会社に入れたとしても、会社の事情で配属される部署が変わることもありえます。
会社に所属している以上、自分では抗えない変化は起こります。最悪の場合、経営者の一存で事業部そのものがなくなるとか、買収されて給与が下がるなども起こりえます。
自分が望む「完璧な会社」というのは青い鳥です。転職してもしなくても、会社に安定を求めてはいけません。そんな中、「自分で働き方をコントロールできる会社」は、最も安定に近い場所にもなります。
スマホに電波が届かない勤務地に配属され、転職を決意
私が新卒で入社したホームセンターを辞めた理由は、転勤でした。別のエリアにオープンする新店舗への異動を命じられたのです。そこは、当時私が使っていたiPhone4に電波が届かないくらいさびれたエリアでした。
そのとき、これからのキャリアはどうなるのかととても悩んだのを覚えています。
携帯も使えないとなると、自分のキャリアはどうなるんだろう。自分のプライベートで身を置く環境すらも、会社にコントロールされてしまうのはつらいことです。会社に依存していると、プライベートまで影響が出てくるのだな、とこのとき強く感じました。
自分で働き方をコントロールできる会社に身を置こうと思ったのは、この出来事があったおかげです。
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