どんな環境でどんな働き方をするか。どこに住み、誰となにをしてどんなスタイルで暮らしていくか、なにに時間とお金とエネルギーを使っていくか。
仕事・キャリア・経営・結婚・離婚・医療・介護など、人生を左右するような問題には、いずれも正解がありません。
なぜなら、「どんな人生がもっともよい人生なのか」という問いには正解がないから。
そんな「正解」のない問題があふれる時代における「自分の意見を持つスキル」の重要性と作り方について書かれた本をご紹介します。
正解は調べるものだけど意見は考えるもの
『自分の意見で生きていこう』は、”正解のない問題について考えるのが趣味といえるほど大好き”な社会派ブロガーちきりんさんが、「自分の意見をもつ」ことをテーマに意見と反応の違いについて掘り下げた1冊です。
「自分の意見をもつ」スキルは、履歴書に書いて有利になったり、資格を取ったりできるものではありません。
けれどこれを身につけていれば、「自分自身が感じる自分だけの幸福度」は確実に上げていける、というのが本書の主旨。
客観的に見れば順調な人生なのに、なぜか他の人の生き方がうらやましく思えたり、眩しく見えたりする。「これこそが自分で選んだ生き方なんだ」と確信して生きていきたいけれど、「本当にこれでいいのか?」という不安が消えない。
そんなひとにぜひ読んでほしい内容です。
意見を言うとはポジションをとること
その発言によって「その人がどこに立って発信しているか」が明確になっていればそれは「意見」。
一方、それらしく聞こえても「その人の立ち位置がどこなのかわからない言葉」は、意見ではなくただの「反応」に過ぎない、とちきりんさんは書きます。
「自分の意見を言う」とは、「ポジションをとる」(自分がどこに立って発言したり思考したりしているかを明確にする)ことなのですね。
では、どうしたら「自分の意見」を明確に持てるようになるのでしょうか。
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