社内評価による値付けでなく、転職という労働市場での自分の値段を知ることは、日頃の自分の仕事での努力の方向性を決める上でとても重要です。

会社にいると、業界全体を見渡す視点がどうしても欠けてしまいがちです。闇雲に今の仕事で努力をするより、「市場では、どんな経験が求められているのか?」を把握したほうが、市場での自分の価値や年収を上げることができます。

自分の市場価値を確かめる方法として、見るべきは、転職エージェントに会ったときの最初の態度と、その後の対応です。
 

エージェントの「塩対応」でわかる自分の市場価値

 

もし自分が「売れる人材」であれば前のめりに求人を出してくれますが、値段がつかなければ「塩対応」な上に、その後の連絡もありません。転職エージェントは、人を商品として企業に売りにいく仕事です。自分を商品だと思われるなんて、不快なことかもしれませんが、そんな世界だからこそ掛け値のない自分の価値を知ることができます。

「転職しないのに転職エージェントを使っていいの?」と思う人もいると思いますが、きちんとした転職エージェントほど、求職者がすぐに動かないことを知っています。なので、正直に言ってまったく構いません。転職を考えていない人が来ることを嫌がることはまずないと思います。

 


「健康診断」のように、働き方を定期的にメンテする


自分にムチを打ってくれる転職エージェントと仲良くしておくことは、自分の市場価値を向上させる要素を増やしてもくれます。

いい転職エージェントは面談で、「自分のいいところ」だけでなく、「よくないところ」や「伸ばすべきポイント」も教えてくれます。直近の転職の成功だけでなく、その次のキャリアまで見据えた提案をしてくれるでしょう。自分にない情報を持っているので、ぜひ活用してみてください。

ちなみに、転職エージェントは「どのサービスを使うか?」というよりも、「人」が大切です。どの転職エージェントも無料で利用できるので、いろいろな転職エージェントに会ってみるとよいでしょう。

定期的に自分の値段を見直す機会を持つことは、自分の価値や年収を高めるために必要です。健康診断のように、自分の働き方を定期的にメンテナンスしてみてください。