先日、ミモレ編集部の社外向け資料を読んでいたら、この編集部は東京生まれ東京育ちの割合が高いことに気づきました。それを見ながら、大学進学に合わせて、地元・九州から上京した時のことが思い出されました。新生活を始めた頃の印象に残っているのが、「世の中の顔の濃さの平均値って、思っていたより薄いほう寄りなんだ」と思ったこと。東京で生活した時間のほうが長くなった今となっては、帰省するたびに「法事で集まる親戚が、揃いも揃って顔が濃いな」と感じるのですけれど……(笑)。私自身もそんな、『テルマエ・ロマエ』風に言えば濃い顔族ですので、ここ最近の抜け感メイクの流行はとても楽しいんです。盛りメイクは相当盛らないと、メイク感が出ないもので……。というわけで、最近「モーヴ」が大好きというお話。
「モーヴ」って、どんな色?
まずは、コスメの実際の色みを見てみましょう。私がモーヴだと思う、この二つのコスメ。見かけとしてはほぼ同じ色味だと思うのですが、皆さんにはどう見えますでしょうか?
ウィキペディアによれば、モーヴ(Mauve)とは葵を意味するフランス語。少し灰色がかった紫色のことを指すとか。とはいえ、わかるような、わからないような表現ですよね。実際、ブランドによっては、ピンクと呼ばれたりラベンダーと呼ばれたり。おそらくベージュやグレーのカテゴリーとしてラインナップされることもあるはずです。「MOTTAINAI」が他の言語に訳せないのと同じように、「Mauve」も日本語に訳せない、ということなんでしょう。確かに私の連想でも、ベージュだけで恐ろしいほどの色バリエを持つような、某フランスのハイブランドが得意とするイメージ。はっきり○○色と呼ぶことのできない究極のくすみ色であり、つまりは洗練の極みでもある色。さすが、オトナの国・おフランスです。目元を締めたいから、明るい色みは苦手とおっしゃる方もいるかもしれませんが、騙されたと思ってこの上品な色・モーヴにぜひトライしてほしいと思います。
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