この度、mi-mollet STOREでお取り扱いをさせていただくことになった「加根古工房」の山葡萄のかごバッグ。加根古工房は群馬県沼田市に工房を構え、自然豊かな武尊山、皇海山、赤城山の山奥に自生する良質の山葡萄の蔓や自然素材を使った作品を生み出しています。

このたび、スタイリストの福田さんが考える「理想の山葡萄のかごバッグ」を加根古工房の金子先生にお願いして、ミモレオリジナルの山葡萄のかごバッグが誕生しました。山葡萄は100年経っても現役という、三世代に渡って引き継いでいけるほどの丈夫な素材。さらに蔓から出る油分で、使い続けるごとになめらかなレザーのような飴色に変わる経年変化が楽しめます。10年、20年、それ以上に「美しく育てる」楽しみのある山葡萄のかごバッグをご紹介させていただきます。

加根古工房 山葡萄のかご¥186000/mi-mollet STORE

山葡萄のかごバッグは「網代編み」と呼ばれる編み方が多いのですが、福田さんがオーダーしたのは「三つ編み」と呼ばれる技法。西洋のかご編みにも通じる「三つ編み」は和の素材を使った美しい風合いにモダンな印象を加え、季節、コーディネートを選ばず年間を通してお使いいただけます。


編み手による美しい「三つ編み」の技法

加根古工房の編み手によってひとつひとつ編まれる「三つ編み」。編み手の確かな技術で、美しい重なりが紡ぎ出されます。お使いいただく当初は自然素材のため多少のけばがありますが、使い続けるごとに滑らかな手触りに変化していきます。


内布には柿渋染の紬を使用

内布には静岡の工房で一枚一枚手作業によって柿渋で染められた紬を使用しています。お財布、携帯、手帳やポーチも入る収納力のあるタイプで、左右の内ポケットと目隠し布も付いて機能的。


目隠しにもなる美しい風合いの内布

バッグの中身が見えないように、目隠しとして使用する内布も福田さんがこだわって選んだ一枚。山葡萄のブラウンとも相性の良い、柿渋染の色合いが目に優しい。
加根古工房が提携する静岡の工房で、昔ながらの製法で染められる柿渋染の紬を使用。柿渋染には防虫、防水、防腐、抗菌などの効果も。

山葡萄の素材に美しい風合いを重ねる柿渋染の紬も、一枚一枚職人の手作業によって染められています。すべてが自然素材で作られている味わい深さは唯一無二。


経年変化でレザーのような風合いに

山葡萄のお財布で、経年変化による色の違いを比較したもの。一番右側が最近の作品、真ん中は1年経過、左側は3年ほど経過したもの。色味がだんだんと濃くなり、レザーのように艶と光沢が増していきます。

日常の中の芸術品のような美しさの「山葡萄のかごバッグ」。今から手元において、おばあちゃんになるまでずっと愛せること間違いなしの逸品です。

撮影/草間智博