●親友との関係が壊れる原因4:相手にとっては「友達」ですらなかった


「親友になろう」と約束をしてなることは少ないので、お互いの“相手への思い”の深さが違うこともあります。
たとえば……
・彼女が結婚するときにも呼んでもらえず、彼女の夫を紹介してもらえなかった。
・「結婚したので、もう友達付き合いはやめたい」と一方的に言われた。

“友達”という存在が必要だから、とりあえずちょうどいい相手と仲良くしておこうとする人はいます。
たとえば、同じ学校に通っていたときは仲良くしていたのに、「卒業したら全く連絡がとれなくなった友達がいる」というのは、よく聞く話。
そういう相手にとっては、“学校で問題なく過ごすため”に、表向きだけでも“友達”という存在が必要だったところもあるのかもしれません。

中には、“過去の自分”が嫌いだから、そのころに関わっていた人など全てのものを捨てたい、という人もいます。
これはもう“相手の問題”なので、放っておくしかないでしょう。

 


■親友とずっと仲良くいられるためには?


では、大人になり、お互いに環境が変わってきても、ずっと親友でいるために大切なことは何でしょうか。

●親友と仲良くいるポイント1:程よい距離感を保つ


「近すぎず遠すぎない距離」を保つことができていたら、たとえ価値観やライフスタイルが違っても、その違うところを面白がれることすらあるでしょう。
それは、良くも悪くも、「お互いの生活に影響を与えることが少ない」からです。

親友に限らず血のつながった家族であっても、何でも価値観が一致するわけではありません。そして、どちらかが自分の価値観を押し付けてしまうと、関係は壊れていきます。
だから、「親しき仲にも礼儀あり」というのは、どんな相手に対しても大切なことです。

程よい距離を持つためにも、「友達に依存しない」ことは重要です。自分の寂しさを埋めてもらおうとしたり、常に「自分を助けてもらおう」という甘えた考えを持っていたりすると、相手に期待してしまうし、それに応えてもらえなかったときは、怒りを感じてしまうこともあります。それでは、うまくはいきません。

もちろん、本当に大変なときに支え合うのはいいことですが、基本は自分1人で立てるくらいの状態でいることが大事。
自立している者同士だから、いい関係を築けるものなのです。


●親友と仲良くいるポイント2:一緒にいて楽しくないときは、絶交まではしなくてもいいが、わざわざ会わない


大人になれば、みんな仕事や子育て、親の介護などで忙しいことも多いので、一緒にいて楽しくないなら、わざわざ時間を作る必要はありません。
「忙しい」ことを理由にお誘いを断ってもいいのです。

「絶交する」までの必要はありません。連絡を取り合わないことが一時的にあったとしても、しばらくして、お互いに心と時間に余裕ができ、さらに内面が成長して性格が丸くなったときには、また楽しく時間を過ごせるようになる可能性はあります。
それこそお互いが60代、70代になったときには、子供は巣立ち、仕事を引退していることも多く、今までの「ライフスタイルの相違」なんて感じないくらい“似たような環境”になっていることも。関係は寝かせておきましょう。

「親友と仲良くいるポイント」の3つ目は、一番大切なことといっても過言ではありません。次のページに続きます。