ニューヨーク在住の医師・山田悠史先生に健康にまつわる情報を質問するポッドキャスト「医者のいらないラジオ」。進行役は講談社の碓氷(うすい)&ライター新里(しんざと)。今回は、高齢者の引きこもりについてうかがいます。

高齢男性の引きこもり。「社会的孤立」と「孤独感」は別だった【医師の解説】_img0
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高齢男性の「ひきこもり問題」

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新里(シンザト):今日はぜひお2人に聞きたいことがあります。以前の「高齢ドライバーの免許返納問題」では、免許を失った人が家から出られなくなるなどのマイナス面が印象に残りました。私の父はまだ運転をしていますが、コロナの影響で以前のように出張に行く機会が減り、家にいる時間が増えたので心配しています。
免許返納に限らず、親が高齢になり心配が多くなりました。碓氷さんはいかがですか? 

 

碓氷:心配ですよね。特に僕らの親世代は母親より父親の方が年上のケースが多いですし、足や膝が悪くなり、家でテレビばかり見る……という状況になりやすいと思います。

山田:パンデミックをきっかけに、社会的な孤立や孤独が多くの方の問題になっていますよね。すぐに健康リスクとなるわけではありませんが、長期的にはパンデミックが原因による健康被害も大きく懸念されています。

碓氷:全てを性差で考えることはよくありませんが、男性で会社勤めが長い方の場合、定年後に外に出るのが億劫だと感じている人が多いイメージがあります。一方で、女性は散歩や買い物を楽しんでいる印象があります。アメリカではいかがですか?