2.ブリーチ後は手厚いホームケアを


ブリーチは髪の色素をごっそり抜くので自宅でのケアは必須です。ブリーチ後の髪は水分を吸収し乾きづらくなるなど髪質が変化するので、ケアにも本腰を。ドライヤーの熱を低めにしたり、タオルドライを丁寧にするなどステップごとの細かいケアで差がつくようです。ブリーチ後のケアについては改めてレポートしたいと思います!
ただし、一昔前のブリーチ剤(私の印象は、初めて髪の色を抜いた20年前で止まっております)とは、もうまるで別物に進化。(例えば、ヘアサロンブリーチシェアNo.1ブランド、ファイバーコンプレックスは、ダメージを受けた部分を後から補修するのではなく、毛髪内部を保護・強化して強く切れにくい髪へと導くブリーチ剤で、傷みが気になるグレイヘア世代の方にも広く支持されているそう。)
 

3.「続けられる」選択と白髪率、大人世代におすすめカラーは?
 

白髪率に合わせて、ブリーチ&ハイライトカラーを入れる部分や面積を計画しておくと、美しい印象が長持ち! だから続けられる!

<白髪率10-30%くらい>
筋入れハイライト〜太めハイライト

 
 
 

白髪が比較的少ない方は、筋のようにハイライトを入れると、伸びてきた白髪も目立ちにくくなりますし、黒髪と白髪を動きでつなぐことができて◎。デザインで太くも細くもできますが、細いとエレガントですね〜。そのあたり、ブレスやネックレスの印象とも似ていると感じます。
また、生えてくる白髪に合わせて、顔まわりやこめかみなどにハイライトを入れるとぼかし力がアップ。筋感があるとかきあげたり、アレンジした時も白髪を気にすることなく自由度が広がりそう。写真のように全体を明るくしてハイライト入れる場合も、地毛をいかしてハイライトだけ入れる場合もあります。
 

地毛をいかしたハイライト。太めハイライトは塊がある白髪ぼかし力のポテンシャルを感じます。

地毛いかしの顔まわりだけハイライトも可愛いですね。顔まわりが変わると印象変わります。

毛流れが感じられると、いい女っぽく見えますな。

<白髪率40-70%くらい>
バレイヤージュ

ハイライトがグラデーションになっているカラーテクニックをバレイヤージュというそうです。筋入れハイライトより、ブリーチする髪の量(面積)が多く、白髪が多くなってきた方におすすめ。ブリーチを入れない髪の毛部分も明るめに調整して、コントラストを抑えるのがポイントです。全体的に明るく華やかな印象になりそう。

バレイヤージュとは「ほうきで掃く」というフランス語に由来しており、言葉の通り、髪の表面を刷毛を使ってカラーを入れるテクニック。

 

<白髪率40-70%くらい>
エアータッチ

コームを使わずドライヤーの風を使ってハイライトを入れる部分を選別するテクニックです。髪の束を掴み、ドライヤーの風で押し出された短い髪をアルミで包み薬剤がつかないようにします。
残った長い髪の束にカラーを入れていくという手法で、今、人気急上昇とのこと。筋というか、ラインの太さはかなり細いので繊細で上品な雰囲気になります。“極細ハイライト”といった感じで、筋感が繊細なのでストレートでもアレンジでも品よく収まります。
 

<白髪率80%以上>
フルブリーチ


当初私が「ブリーチ」と聞いて想定していたのはこちら。黒髪100%の若者がプラチナヘアにする場合はもちろん、白髪率が高くなった大人世代が白髪をぼかすことより、活かすことを前提に、髪全体を明るくするにはフルブリーチがおすすめです。


私は今、フルブリーチをしてから、あえて明るい栗毛のような(言ってみればブラウンという普通の色なんですが)、ブリーチオンカラーをやってみたいという欲に駆られています。名馬のたてがみカラー! エレガントかつ強そうな雰囲気で憧れますし、そこにハイライトを入れたら伸びても目立たなそうだなぁと。
 


画像、資料提供/ヘンケルジャパン
文/藤本容子
 

 

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