現在ミモレストアで発売中のミモレ✕スローン別注ニット。その魅力を、ディレクターの小峰明彦さんとともにスローンを立ち上げたニットのスペシャリスト大貫 雄さんにお伺いしました。
定番人気のダフルフェイスニットが今秋からアップデート。コットンに変更してより気軽な一枚に
今回の別注ニットは、定番人気だったダブルフェイスニットが2022年秋からアップデートされたものを、さらにミモレ仕様に糸やサイズを変えて作ってもらいました。
「もともとダブルフェイスニットはウール✕ポリエステルだったんですが、それをこの秋からウール✕コットンにシフトしました。ダブルフェイスならではの体のラインを拾いにくい部分はそのままに、コットンにしたことでシルエットのボリューム感を少し抑えられました。
新しいダブルフェイスニットのスローンオリジナルは、ウールもコットンもイタリア製の糸を使っているのですが、ミモレでの別注ニットはどちらも日本のもの。スローンはすべて国内の工場で作っているので、まさにメイドインジャパンなニット。イタリア製も日本製もそれぞれによさがあって、どちらも自分たちの目で見て触れて選んだ確かなものです。余談ですが、日本とイタリアでの違いをあげるとしたら発色でしょうか。イタリアと日本では染色するときに使う水の排水量の基準が違っていて、日本のほうが厳しいんです。その違いはありますが、それぞれによさがあるので、作るアイテムのイメージに合わせて使い分けています。今回別注ニットで使ったウールは、より気軽に着てもらいたいという思いもあって、自宅で手洗いできるものを選びました」
デザインもサイズ感も着る人を選ばない一枚に
サイズは袖丈や着丈は2、身幅は2と3の中間の2.5というミモレだけのスペシャルオーダーのサイズ。実際に着た人達からも、ほどよくゆとりがあって着やすいと好評です。
「もともとスローンを立ち上げたときも、自分たちが着やすいサイズ感のニットが欲しいという思いから始まりました。当時ニットといえばヨーロッパのものが主流で、どれもわりとタイトなシルエット。もう少しゆとりを持って着られるものがあればいいなと思ったんです。作っている僕たちが男性なので、デザインもサイズもメンズですが、女性にも着てもらえたらと思い、ユニセックスにしました。5サイズで展開していて、想定としては1、2が女性、3から5が男性でしたが、最近ではオーバーサイズで着たいからと3や4を選ぶ女性も増えています。今回の別注ニットでも、福田さんからの要望もありサイズ2.5にしたことで、今の気分を反映した一枚になったと思います」
ダブルフェイスニットは、袖がセミラグランスリーブになっていますが、このデザインの特徴はどんなところでしょうか。
「肩がしっかりある人も、なで肩の人も、それがいい意味で強調されないところでしょうか。肩と袖が切り替わっているセットインよりもラグランスリーブのほうが肩のラインがなだらかになるので、目立ちにくくなるんですよ」
ミモレとのコラボは4回目ですね。いかがでしたでしょうか。
「ミモレストアのバイイングディレクターを務めているスタイリストの福田麻琴さんには以前からスローンを愛用いただいているので、とても話が早かったです(笑)。ラインナップを把握してくれているうえに、それぞれのアイテムの特徴やサイズ感なども熟知されていたので、何をベースにどうアレンジするか深く相談できたのは良かったですね。お互いに納得のいく、自信を持っておすすめしたい一枚になりました」
※追加販売分はグレーのみで9/14(木)23:59までとなります。お届けは2023年12月上旬以降の予定です。販売期間中でも商品の販売上限枚数に達し次第、受注を締め切らせていただく場合がございます。ご了承ください。
取材・文/幸山梨奈
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