ものを所有するスタンスが、“数多く持つこと”から“自分にとって必要なものを必要なだけ”へとシフトしてきた昨今。“本当に良いものを、長く大切に使いたい”という考えに至った方も多いのではないでしょうか。
今回は、「日本の素晴らしい職人技術や、ものづくりに対する想いを世界中に届けたい」という信念のもと活動を行う、受注生産型のD2Cブランド「MAROS(マロス)」をご紹介します。
こちらの写真は創業100年超、日本最古の紳士革小物専門工房の職人が創る名刺入れです。特殊加工された1.0mmの薄い革と独自の技術によって生み出された現代的でミニマルなデザイン。その潔さに思わず目を惹きつけられるようです。
MAROS代表を務めるのは1992年生まれ(30歳)の森川義仁氏。きっかけは、日本最古の紳士革小物専門工房のたった一人の職人との出会いでした。
「伝統を継承するっていうのは変わり続けるってことなんです。」
ものづくりに向き合う職人は、納得のいく完全なものを創るために革新し続けることで伝統を継承します。その世界が認める卓越した職人技術と想いに触れて深く感動した森川氏は、このような感動体験を、ものを通してより多くの人々へ広めていきたいと一念発起。コロナ禍真っただ中の2020年に、会社員として働きながらMAROSを設立しました。
MAROSのコンセプトは、「職人技術のリノベーション」。
かつての建造物が、
今の暮らしに合わせて、生まれ変わるように。
失われてゆく日本の職人技術も、
今の時代にリノベーションできるとしたら。
今を生きる人々に職人技術を届けるため、現代のライフスタイルに溶け込む形態を職人自身と共に創り出しているところが、このブランドの特徴です。
その第一弾としてリリースしたのが、無駄を極限までそぎ落としたミニマリストのための財布・革小物です。
手のひらで広げて小銭を取り出せる利便性も兼ね備えた小銭入れ。 'S-02 ¥22000
閉じた時の厚みが4mm! 薄くてミニマルで洗練された長財布。 'S-03 ¥38000
<使われている日本の職人技>
第二弾として、織部焼きの窯元に生まれた作家(愛知県瀬戸市)による「炭化焼成」という技法を用いた植木鉢も今年リリースしました。これからも職人技術が伝わるものづくりを通して感動と体験を伝え続け、目標は「全国47都道府県の職人さんとものづくりをすること」なのだそう。今後の展開に目が離せませんね。
ご紹介した商品は、すべて注文を受けてから職人が一つひとつ手作業で丹精込めて製作する受注生産となります。卓越した職人技や、ものの生まれた背景に込められた想いに心動かされる逸品は、ご自身へのご褒美や大切な方へのギフトにも最適です。また、耐久性に優れ、使う人を限定しないミニマルなデザインは、パートナーや家族とシェアしたりお揃いで持ったりと、愛着をもって長く使うことができますね。
通常はECサイトのみの販売となりますが、MAROSでは不定期で職人技術を体験できるポップアップストアも開催しています。気になられる方はぜひ公式サイトの今後の情報をチェックしてみてください。
「MAROS(マロス)」公式サイトはこちら>>
公式インスタグラムはこちら>>
構成・文/chie
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