防寒対策が一番苦労しました。坊主だったので、頭がめちゃくちゃ寒くて(笑)。


――作品で楽しかったことポジティブなことについてお聞きしてきましたが、ご苦労されたこと特に注意を払った点などがありましたら教えてください。

豊川:苦労したのは、冬の京都なのでとても寒かったことです。しかも時代劇なので中に着込むにも限界がありますし、防寒対策が一番苦労しました。坊主だったので、頭がめちゃくちゃ寒くて(笑)。絶対ダメだと思いながらさすがに最後の方はテストまで帽子を被ることもありました。椎名桔平さんも佐藤浩市さんもみんな同世代で昔から何本も共演しているので、みんなの防寒グッズ自慢がすごかったです(笑)。「ネット通販で買った」とか「それ、とっても暖かそうですね」とかね。盛り上がってました。草鞋の上から履けるボアブーツとか。まあ、苦労したというのは寒さでしたね。

豊川悦司が片岡愛之助に贈ったものは?ちょんまげがついているのを忘れるリアルさ【仕掛人・藤枝梅安】_img0
 

愛之助:本当にその通りですね。草鞋を履いていると普通の防寒グッズがあまり役に立たなくて……。そんななか豊川さんが草鞋の上から履けるカバーをプレゼントしてくださって。本当に有難かったです。寒さと、あとは天候でしたね。天気予報では雪ではなかったのに、少し山の方へ走っていくと雪が降っていたりして……。でもそういうことも含めて、楽しかったです。そんなに大変な思いをした、というのはなかったと思います。


記者会見はここで終了。今回が豊川さんと愛之助さんの初めてのお仕事だったと会見で答えていらっしゃいましたが、おふたりの仲の良さが伺えるトークに、会場は和やかさに包まれていました。映像では坊主頭ながらも、匂い立つような色気に溢れる豊川悦司さん演じる藤枝梅安と、軽妙な印象は残しながらもズシリと迫る演技が素晴らしい片岡愛之助さんの彦次郎。今世紀最大の新しい時代劇が降臨です。ぜひ、劇場へ足を運んでください!

 
『仕掛人・藤枝梅安』
2月3日公開

『仕掛人・藤枝梅安2』
4月7日公開

豊川悦司が片岡愛之助に贈ったものは?ちょんまげがついているのを忘れるリアルさ【仕掛人・藤枝梅安】_img1

 
原作:池波正太郎『仕掛人・藤枝梅安』(講談社文庫刊)
豊川悦司 片岡愛之助 菅野美穂 小野了 高畑淳子 小林薫

第一作ゲスト:早乙女太一 柳葉敏郎 天海祐希
第二作ゲスト:一ノ瀬楓 椎名桔平 佐藤浩市
監督:河毛俊作 脚本:大森寿美男 音楽:川井憲次


撮影/市谷明恵
取材・文/前田美保
構成/坂口彩
 

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