新年になっての初めての投稿です。
遅ばせながら恐縮ですが、本年もどうぞよろしくお願いします。

年末に台所の大掃除と共にやったのは気になっていた台所用品の見直し。結婚して以来これまで愛用していたまな板も包丁も、そろそろ限界。
包丁は自分で砥石やシャープナーを使った手入れはやっていたのですが、やっぱりプロに研磨してもらう必要性を感じ、初めて包丁を持ってお店へ。これまで三徳包丁とペティーナイフの2つのみで使い回してましたが、お料理を凝るようになると野菜一つ切るにしてもかぼちゃがや白菜などの大物を切りやすい包丁が欲しいとか、魚や肉など切れ味や仕上がりの美しさにこだわりたいと思うことも。
これまで使っていた包丁はお正月中に休んでゆっくり研磨してもらい、新しい包丁を購入することにしました。取り扱いのしやすさから言えばやっぱりステンレス包丁で、以前から使ってるグローバルの包丁のアップデート。

そして私の出身熊本の人吉球磨地域は今なお歴史ある鍛冶屋さんが多いことでも有名で、明治37年創業の樺山鍛治工場はイタリアの鍛治マエストロから鍛鉄造形を学んだ新世代の当主がその血脈を担い、伝統と革新を生む樺山明さんの鋼の三徳包丁を初めて手にしてみることに。

お手入れはステンレスより手がかかり難しいのは確かですが、この重みと、スパッと切れる潔さや切った断面の美しさはやはり鋼の包丁ならでは。一つあると本当に便利です。

そして昨年末、公私共にお世話になっている料理家の奥田ここさんがレッスンの時に使っていたまな板に一目惚れしてしまい、ご紹介いただいた岐阜県恵那郡加子母村の檜のまな板。こちらは伊勢神宮の「神宮式年遷宮」で使われる由緒正しい檜で、その佇まいの美しさと清々しく優しい香りにうっとり。

以前からも檜のまな板を愛用していましたが、黒ずみができたり限界を感じていたタイミングで、「まさに探してたものはこれ!」というモノとの出会いに感激でした。
デザインはここさんが以前から親しくお付き合いされてる建築家の菅道さんとのコラボによるもの。無駄のないシャープなデザイン、そして何より嬉しいのは表面を削りお直しを重ねることができること。今回のように古くなったら捨てるという無駄や環境への配慮もできますし、一生ものと言っても過言ではない、大切に使い続けたい逸品です。


日々使う台所用品だからこそ、妥協なく一生愛着を持って使えるものを・・・手にした時の高揚感を大切に新年のお料理をスタート。今年も健やかで美味しい一年になりますように!

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