久しぶり紺ブレを新調しました。完全な一目惚れです。それもメンズ。

一昔前、憧れのメンズブランドとして一世風靡した懐かしの「renoma PARIS」。
時代は60年代のパリ。圧倒的な政治力とパワーを持つド・ゴール大統領の体制はアメリカ製を排除する傾向にあり、それに反発した若者たちの動きは、ボーヴォワールやサルトルなど、時代を代表するインフルエンサーと共に5月革命を引き起こします。そんな背景の中、デザイナーのモーリスが「WHITE HOUSE 」と名付けたブティックを16区に立ち上げます。独自のファッション哲学とルールにハマらない自由なスタイルは、その時代の文化人や著名人を魅了し、トレンドセッターを生み出しました。「renoma PARIS」は瞬く間に、時のブランドとして成功を収め、その栄光はバブル期絶頂には世界で大旋風を起こしました。
そして現在、堀切道之さんの手によってそのマインドを継承したカプセルコレクションが誕生。ブランドが持つ、自由に愉しむマインドと時代の切り口が見事にブレンドされたコレクションです。

手に取ったこの紺ブレは、このブランドを愛しアイコニック的な存在であったセルジュ・ゲンスブールのモデルをリバイバルさせたもの。

メンズブランドとして紹介されていますが、堀切さんのオリジナルブランドCLASSを見てもパワーショルダーのジャケットなど性別に囚われることなく自由なスタイルで着れる服も多く、まさに今の香りが漂うブランド。
メンズ風なものを着るということと、メンズものを着るというのはちょっと違い、ハードル高そうで最初は躊躇したのですが、袖を通してみると案外大丈夫だったのにびっくり。オーソドックスなだけに、着回しのバリエーションも無限。毎日でも着たくなる一着との出会いでした。

そして、以前もご紹介した中目黒のセレクトショップ「vase Tokyo」で見つけた「gold fish pearl necklace」シリーズ。パールはより丸く小さい粒が高価とされ、その生産数は全体の20%程度と言われています。残りの8割のバロックパールの中でも、これまで廃棄されてきた歪のある金魚真珠。

そんな世界一とされる伊勢志摩のアコヤ貝で取れた金魚真珠を廃棄という形でなく、活用したのがこちらのネックレスは、SDGsなムーブメントも意識されたもの。購入しやすい値段もさることながら、一粒一粒表情が違ってなんとも可愛い。伊勢志摩という場所で生まれ縁起モノとしてカジュアルに日々身につけたいパールです。

コンサバも好きだけど、時には定番も旬の香りでアップートで楽しみたいもの。大寒波が襲った日本列島。まだまだ寒さは続きそうですが、そろそろ春のコーディネートが楽しみな季節です。
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