こんにちは。数えてみたら、昨年私は約20回コンサートにいってました!
やっと海外からのアーティストの演奏も聴けるようになってきましたね。

クラシック音楽以外のライブにも行きましたよ。友達に誘われた上白石萌音さんのコンサート、前からファンだったゴスペラーズ、音楽のパワーとそこにいる人の幸せな気持ちが詰まっているライブってやっぱりいいなーと実感。オンラインも便利だけどやっぱり、人が集うこと、楽しみをわかちあうことって、本当に尊い。

昨年行ったコンサートでの写真。建築が素敵な東京文化会館小ホール。

コンサートの後に、あの曲がよかった!泣けた!と、友達と反芻するのも楽しいし、一人でじっくり幸せをかみしめるのもまたよし。ライブは、行く前も、最中も、行った後も、本当に充実した時間が続きます。

さてさて、今年も快調にコンサート行脚をしておりまして、先日は、埼玉にあるコピスみよし(三芳町文化会館)に、反田恭平さんと務川慧悟さんの2台ピアのコンサートツアー2023 Concert of Two Pianos に行ってまいりましたー。

手作り風の看板がほのぼのします。 コピスみよしは開館20周年なのだそうです!

反田さんは2021年のショパン国際ピアノコンクール(以下、ショパンコンクール)で第2位を受賞、務川さんは、ショパンコンクールと同じく世界三大ピアノコンクールの1つである、エリザベート王妃国際音楽コンクールで2021年に第3位を受賞、ともに実力派でありながら、親友でもあるお二人のコンサートなのです!

「このコンサートのチケットは秒殺だったらしいよ」会場までのバスの列に並んでいたファンの話が耳に入りました。やはり・・・・・・。

そう、そうなんです!反田さんと務川さんだけでなく、今、若手ピアニストの活躍は目覚ましいので、全然チケットがとれないらしい。クラシック好きの友達もぼやいておりましたよ。

めでたく反田さんとのご結婚を発表された、ショパンコンクール4位の小林愛実さん、YouTubeでも活躍している、かてぃんこと角野隼斗さん、藤田真央さん、亀井聖矢さんなどなど。注目の若手音楽家たちが、ほかにも多くいらっしゃいます。

コンサート、テレビだけでなくYouTubeやSNSなど、表現の場が広がり、音楽家自らのコメントや写真などを見る機会も増えて、身近になったことも、人気の理由のひとつだと思います。

若者が頑張る姿って、アイドル的な幸せさえも与えてくれますからね。そして世の中は推し活を楽しむ風潮。そりゃあ、チケットも取れなくなるわけだ。

ホールの入り口にある絵画

おっと、反田さんと務川さんのコンサートに話を戻しますね。都心から少し遠い会場でしたが満員でした。
登場したお二人は、クールな黒い衣装。といっても、デザインは個性にあわせて別々で、反田さんはフィットした感じ、務川さんはフワッとロングなシャツ。そんなファッションのコントラストさえも、これから始まるコンサートの期待となります。わくわく。

 

演奏曲は、上のポスターにある通りなので割愛しますね。前半は変奏曲でまとめられ、後半はフランスの曲からバレエ曲と続き、流れがある構成でした。


お二人の音は、どちらも丁寧で繊細、美しい。だけど、同じ美しさにも個性、違いがあります。違いがあるからこそ、二人の音楽が重なると面白い。一人では出せない広がりが生まれます。美しい音に聞き惚れ、ダイナミックでありながらも、細かく精密な演奏に興奮し、ああ、一瞬も無駄にできない!終わってほしくない時間でした。2台ピアノ、これからも続けてほしい。

 

重鎮ピアニストの渋さや重厚感とはちがう、はじける勢いや躍動感、パワーも感じられ、これから続く日本の未来に光を感じましたよ。暗いニュースが多い中、明るい希望を感じられる瞬間があると心からホッとします。

3曲目に演奏されたフォーレの組曲「ドリー」は連弾曲で、アマチュアの発表会でも聴くことがあり、私も弾いたことがあります。当然ですが、発表会の演奏では聴いたこともないような、美しくいつまでも響きや余韻が心に残る「ドリー」。コンサートではアマチュアには手の届かない難しい曲が弾かれることが多いですが、身近な曲を弾いてもらえると、自分もこんな風に弾いてみようという、今後の糧になるのがうれしい。

若手のピアニストのコンサートでは、アンコール前などにMCを入れてくれることがあります。このお二人もそうで、お話が面白く楽しい。会場がどっとわきます。MCや、舞台の出入りの姿で、二人の仲の良さと、独特のリラックス感が感じられ、ほほえましかった。

アイドルグループの推しの方が、グループのメンバーがわちゃわちゃ仲良くしているのが、見ていて幸せ!という話を聞くのですが、その楽しみを私もわかってしまったかも!人が仲良くしている姿とは、癒しなのですね。

そんな感じ方や、ファンの盛り上がりが感じられる雰囲気は、今まで、あまりクラシックコンサートでは感じなかったものです。

SNSでの発信や、コンサートのMCなど、敷居が高いと思われるクラシックコンサートを、身近なものにしてくれる、そんな若者のならではのプロモーション力にも感謝し、なんだか本当に良い日だったなーと、幸せだなーとつぶやきながら、帰路についたのでした。

この良い気分が今週ずっと持続しますように。また来週お会いしましょう!