もっとベビーシッターが普及してほしい


──子どもがいても深夜まで働く方は、パートナーがその間ワンオペで子育てするという感じなのでしょうか?

伊藤:夫婦で協力してという方もいましたし、親戚を呼ぶという方もいました。手当たり次第連絡したけどやっぱり難しくて、初めてベビーシッターを呼びましたと言ってくださる方もいましたね。やっぱりベビーシッターって、日本ではそこまで馴染みがないじゃないですか。

限界が来る前こそ「ベビーシッター」の使いどき。子どもにもプラスなら心も軽くなる_img0
 

──昔より普及したとはいえ、ワンオペで限界がきてしまうという人がすごく多いなという印象です。

伊藤:限界までいってからだともう遅いと思うんです。海外だと、ベビーシッターって結構当たり前になっているし、家族の延長みたいに割と近しい存在だったりします。日本全体でベビーシッターを頼むというのが当たり前になって欲しいと思います。ベビーシッターっておうちに伺うし、すごくいい意味で親密になれるから、より頼ってもらえる存在になれたらいいなと思うんです。

──実際に利用された方のニーズはどんなところにあるんでしょうか。

伊藤:やっぱり本当にお仕事が忙しくて頼まれる方が一番多いですね。今までだと共働きで保育園のお迎えに間に合わないから、お迎えからお父さんお母さんが帰ってくるまでシッターしてくださいといった依頼が大半でした。コロナ禍以降、テレワーク中の方からの依頼が増えました。テレワーク中って家にいても、3、4歳までだと目が離せないですよね。