「子どもを産まない人生」を夫も理解してくれていると思っていたけれど。「選択的子なし」タイムリミットで揺れ動く38歳の女心<br />_img0
 

「35歳までにチームリーダーになりたかったので、仕事では自分から率先して案件を手掛けていました。30歳の時に同僚だった男性と入籍し、結婚後も仕事を優先する生活でしたが、そんな最中にコロナ禍となり……。リモートワークが増えたこと、そして私の年齢的に出産のタイムリミットが近づいてきたことで、“私たち、今のままでいいの?”とお互いに思い始めてしまったんです」

#選択的子なし、あるいは“チャイルドフリー”という言葉を目にしたことはないでしょうか。

これは、健康上では問題が無いのに自らの意思で子どもを産まない選択をした人や、子どもを持たない方が人生を豊かに過ごせると言う考えを持つ人たちを指します。つい最近でも、小泉今日子さんが子どもがいない人生を選択したことについて言及し、話題となっていました。

先進国の中でも、女性の生涯無子率(50歳時点で子どもがいない人の割合)が27%と高い日本。選択的子なしは潜在的に広がっているようです。

 
 

「セックスレスだけれど仲が良い」友達夫婦


今回取材を受けてくれた静江さん(38歳・仮名)は、結婚生活約8年。子どもはいないながらも、大きな喧嘩をしたこともなく夫婦仲は良好です。