現在、連続テレビ小説「らんまん」(NHK)に出演している俳優の坂口涼太郎さん。数々の作品に登場し、高い演技力と強烈な存在感で視聴者を引き付けています。先日放送された「あさイチ」(NHK)では、天真爛漫でインパクトのあるキャラクターが「藤井隆さんを彷彿とさせる」と話題に。さらに、独創的なファッションやメイクも注目の的です。そんな鮮烈な個性を放つ坂口さんは、以前はコンプレックスの塊だったと言います。今回は自分を好きになり、受け入れるまでの格闘についてお話を伺いました。

「容姿のコンプレックスだらけだった」坂口涼太郎が違いこそ宝物だと気づいた理由<坂口涼太郎さんインタビュー第1回>_img0
 

坂口涼太郎
1990年8月15日生まれ。兵庫県出身。特技はピアノ弾き語り、ダンス(ジャズ、バレエ、コンテンポラリー、ヒップホップ)、英語(特に発音)、短歌。朝の連続テレビ小説「なつぞら」「エール」「おちょやん」「らんまん」(NHK)、映画「ちはやふる」シリーズ、世にも奇妙な物語(フジテレビ)、罠の戦争(カンテレ)、「18/40〜ふたりなら夢も恋も〜」(TBS)など話題作に多数出演。俳優のほか、ダンサー、シンガーソングライターとしても活動。独創的なファッションやメイクが話題を呼ぶ。
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アトピーとの戦い、食事と漢方で体質改善をはかる


自分を好きになれなかった過去があったそうですが、それはいつ頃なんでしょうか。

坂口涼太郎さん(以下:坂口):結構、もう初期からです。初期っていつって話なんですけど、幼稚園とか小学校低学年ぐらいですかね。アトピーがすごく酷くて。本当に人に見られるのも、外に出るのも嫌でした。食生活改善や漢方で治療をしていたのですが、食べたいものも食べられないし、やりたいこともできないし、すごくいろいろなことを我慢していたんです。でもそのおかげで何とかこの体質とうまく付き合っていけるようになって、アトピーは収まりました。そこから、もう我慢したくない、これからは好きなものを食べて、自分がやりたいことをやりたいって思ったんです。

元々すごく目立ちたがり屋で、人前に立ちたいみたいな気質だったんですけど、アトピーの後も、やっぱり自分の容姿にすごくコンプレックスがありました。視力がすごく悪いので、牛乳瓶の底みたいな眼鏡をかけないといけなかったし、造形的にも、もっとここがこうだったらいいのにと思うことがたくさんありました。ジキルとハイドじゃないですけど、目立ちたがり屋なのに赤面症みたいな、そういう乖離があったんです。だから、18~19歳ぐらいまでは、体当たりするようにいろんな髪型とかを試していましたね。