ファッション業界で働く女性たちのメイクには面白い傾向があります。スタイリストさんやヘアメイクさん、ファッションプレスさん、おしゃれの系統がモード方向に向かえば向かうほど肌はすっぴんに近づいていくという現象です。リップやアイシャドウなどのカラーメイクには意外と法則性がないのですが、とにかく肌。肌に関しては、「素肌」がいちばんファッショナブルというのは定説と思われます。……とはいえ、いくらおしゃれでも大人ですので素肌はツラい。素肌っぽく仕上がる「下地」や「ハイライト」が大流行りしているのをいいことに、そんな名品コスメに頼ってファンデ無し肌でここ数年過ごしてまいりました。普段はそれで全然いいのですが、それでもありますよね、少しだけきちんとしたいときが。結婚式、卒入学、パーティ、同窓会。ノーファンデ派にこそ一本持っておいていただきたい、おすすめのお助けコスメがこちらです。 


ポイントファンデとして使えるピンクの柔らかコンシーラー!


手元に出してみた瞬間から、これはニキビやクマを隠すコンシーラーというよりはファンデの代わりになる商品なんだな、とイメージできたのですが、さらに「絶対これ名品だわ」と思った理由は三個くらいあります。

まず第一は「色」です。コンシーラーには珍しいピンクベージュの色みが、ファンデのように肌を隠す印象にならず肌を底上げするような溶け込み方をします。ノーファンデ派にはカラー下地でおなじみの色みなので、普段の素肌風から別人のようになり過ぎず、受け入れやすいと思いました。プリマヴィスタ ミミックシーラー SPF12・PA+++【ピンクベージュ】(11月11日発売)¥2530/花王
次に「テクスチャ」。コンシーラーなのでファンデよりは固めのペーストではあるのですが、パサパサするのではなくうるおいすら感じます。そのせいか肌に載せても、意外なほどやわらかく延びていきます。コンシーラーといえば「ぼかし」に苦手意識がある方もいるかもしれませんが、こちらは普通のクリームファンデだと思って延ばすだけでOK。
三つ目が「目立つところだけでいい」。左は普段の素肌風メイク(ツヤ下地を全顔に延ばしたあと、頬と額だけイエロー下地を塗った状態)です。右はその上から「ミミックシーラー」を、頬と額、鼻と小鼻のくすみ、口角のくすみ、顎のくすみにピンポイントで載せてパパッと延ばしました。ファンデを塗ったぞ、という感じはしないのに、肌に「きちんと感」が出ましたよね! 目につくところだけしか塗っていないのに効果抜群です。

私は普段の仕事でもよっぽどでない限りカジュアルな服装なので、パーティや式典など服がキレイめ&フォーマルな素材感のときに、肌が普段の薄メイクだとバランスがとりにくいという悩みがありました。ファンデーションを塗れば確かにきちんと感は出せるのですが、なんだか仮面をかぶってるみたい(笑)。その点、この「ミミックシーラー」は折衷案としてすごくしっくりきました。これなら、たまにきちんと肌にするのもありかもしれません!  同じような困りごとのある方にはおすすめだと思います。よろしければお試しになってみてください。

 


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