2022年から息子の留学に帯同して、カナダで生活している筆者。日本で英語の勉強をしていたことはあるけれど、長期の海外生活はこれが始めて。海外で生活してみて驚いたのは、「現地ではこんなにしょっちゅう使われるのに、日本の学校の授業では習った記憶がない」というあるフレーズがあったことです。


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英語での日常会話でよく使われるフレーズは「There you go」

「海外生活でこんなに聞くのに、日本の英語の授業では習わなかったじゃん!」と驚いたフレーズとは?_img0
 

初めての海外長期生活は、学生時代に教科書で並んできた英語通りではないことが多くて、戸惑いの連続。これまでの生活を振り返って、このフレーズって、こんなによく使われるの? と驚いたものが「There you go」です。

出かけた先でも、友人との会話でも、とにかくいろんなシーンで出てきます。

「There you go」ってどんな意味?

「海外生活でこんなに聞くのに、日本の英語の授業では習わなかったじゃん!」と驚いたフレーズとは?_img1
 

まず、私が学生時代に使っていた英和辞書(古いですが……)で意味を調べてみることにします。辞書を開くと、そのフレーズの部分にはなにもマーカーなどがされていなかったので、学生時代にこのフレーズを辞書で引いて調べたことはやはりなかったようです。

There you go (again) .
(略式)
(1)=Here you go (again).
(2)[There you go]=There you are.

(ジーニアス英和辞典/大修館書店より引用)

とあります。

辞書に(略式)と書かれていましたが、これは「くだけた書き言葉・話し言葉」を指すそうです。くだけた表現になるので、学校では習わなかったのかもしれませんね。

辞書に従って、さらにHere you go (again)とThere you areの意味を調べてみます。


Here you go (again)
(略式)
ほらまたやっている。それまたそれを言う(相手が不愉快なことを繰り返す時に使う言葉)

Here you are (go)
(略式)
(1)[人に物を渡すとき]はいここにあります。さあどうぞ(=Here it is)
(2)直接手渡すような場合に用いる。単に、Here ということもある。少し離れた所に置いたような場合は There you are (go)。 There you are, sir. =ご注文のお品でございます。

There you are
(略式)
(1)[人に物を渡すとき]ほら、そこにあります。さあどうぞ(→Here you are)
(2)[通例 but, still などの後で]ほれごらんなさい、言ったとおりだろう。実情はそうではある(仕方がない)
(3)=There we are.

(3)のThere we areの意味を調べてみるとこちらです。

There we are.
(1)(略式)[上演の終わりに用いて]それでは(また)。
(2)[通例 and の後で]それでいいんだ。それで望みどおりになる。目的が達せられた。

(上記すべてジーニアス英和辞典/大修館書店より引用)

辞書の意味だけでは分かったような、分からないような感じかもしれませんので、私の実体験を交えて、どんなときにどんな意味合いで使うのかを次ページで紹介したいと思います。

 
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