『財閥家の末息子~Reborn Rich~』
貧しい生まれで学歴もないながら、「できないと言わない、なぜかと尋ねない、自分で判断しない」の3原則を貫いて、財閥「スニャングループ」の現会長の側近にまで出世したヒョヌ。病に倒れた会長の不正蓄財に気づいた彼は、次期会長の命で対処に当たるもののその最中に何者かによって殺されてしまいます。
ところがどういうわけか目覚めた彼は、時代を遡り、グループを一代で築いた前会長ヤンチョルの婚外子の末孫(つまり現代の会長の異母弟の末息子)ドジュンに生まれ変わっていました。一族のうちの誰かが自分を殺したと確信するヒョヌは復讐を決意。
頭脳明晰なヒョヌの記憶と能力をそのまま持つドジュンは、例えばヤンチョル会長が大韓航空機事故に巻き込まれるのを防いだり、江南バブルの以前の土地を買い占めたり、ベスト4に進出したワールドカップをビジネスに利用したり……などでグループを掌握していきます。
これらの歴史的イベントを知る40代以降の視聴者にとっては、彼のシャープな作戦が手に取るように分かり、アホで傲慢な一族が一人また一人と仕留められてゆく様はとにかく痛快。実はドラマの冒頭では、この末息子ドジュンも謎の事故死をしていることが示されており、ヒョヌの殺害と合わせて物語がスクリューする終盤も見事です。
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