—— 体も心も、ぐんぐん成長していく娘さんの様子が想像されます。

3年と4年の夏には、校内宿泊をしました。

前回もお話しましたが、娘は幼児のように、添い寝をしないと寝てくれません。さらに音に過敏で、寝返りを打つだけでも目覚めてしまうんです。

そのため、私は非常に気を遣いながら、毎日娘と一緒に添い寝をしていました。夜遅くまでの残業や泊まりがけの出張、旅行などは、到底できませんでした。

そんな娘が初めて私から離れて、一晩過ごせたのです。

そのお泊まりには、当時、娘が大切にしていた子ブタのぬいぐるみと、2歳のころから就寝時に必ず流していた童謡のCDを持ち込みました。

先生たちはほとんど眠れなかったようで……、本当に申し訳なかったです。娘もその日はあまり眠れなかったようですが、私が呼び出されることはありませんでした。

小さな経験の積み重ねが娘の自信につながったのでしょう。5年生、6年生のときには山中湖で2泊3日の校外宿泊があり、先生方やお友だちと釣りや花火を楽しみました。

【障がい児を育てながら働く⑪】多動だった娘が「1人で眠り、宿泊行事に参加する」ほどにまで…小学校の6年間で感じた、めざましい成長_img0
東京・六本木にあるホテル、グランド ハイアット 東京は毎冬、愛育の子どもたちを呼んでサンタさんに扮したスタッフの方がプレゼントを渡してくださいます。子が大声をあげるなどの理由から外出をためらうご家庭が多く、高級ホテルなどとても連れて行けないと思う親が多いと思いますが、クリスマスというハイシーズンに子どもたちをホテルのメインエントランスに呼んでくださるのです。ありのままでいいんだよ、と背中を押していただいているようで、励まされました。この日の服は、娘が自分でコーディネートを決めました。

—— 夏休みなど、学校がない長期休みの間はどのようにされていたのですか?

小学校のあとにお世話になっていた、放課後等デイサービス(放デイ)に朝から通っていました。