②切迫性尿失禁
膀胱が過敏になり、意に反して尿が漏れやすくなる状態です。急に尿意を感じるうえに、排尿コントロールができないために漏れてしまうのです。これは過活動膀胱(「我慢できないような強い尿意が、夜間の就寝時も含めて1日のうちにたびたび起こる」という症状)の一症状でもあります。
切迫性尿失禁の主原因は加齢であり、男女を問わず40歳では12パーセント、70歳では20パーセントの人に生じるという統計もあります。
加齢以外では、何らかの脳障害によって脳からの指令に支障が生じているケース、泌尿器の炎症なども切迫性尿失禁の原因となりえます。
また「手を洗うとトイレに行きたくなる」など、ある特定の知覚によって、「パブロフの犬」の条件反射のように、膀胱を収縮させる指令が脳から送られるというケースもあります(「反射性尿失禁」)。
③溢流性(いつりゅうせい)尿失禁
気がついたら尿が「溢流」している、つまり、ほとんど無意識のうちに、意思にかかわらず「だらだら漏れ」するという症状です。これは主に、男性の前立腺肥大症によって起こります。
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