日々忙しいミモレ読者におすすめの3冊は?

――最後に、家のことや仕事で日々忙しくしているミモレ読者の方々におすすめの本を教えていただきたいです。

梢絵さん:ジャンルが違う3冊を選んでみました。

1冊目は松浦弥太郎さんの『しごとのきほん くらしのきほん 100』。分厚そうに見えますが、 中を開くと余白がたっぷりあって、どこから開いてもすごく読みやすいんです。
「うんと悲しみは我慢しない」とか「子どもっぽさを取り戻す」とか松浦弥太郎さんが大切にしていることが仕事と暮らしについてそれぞれ100個ずつ、エピソードと一緒に載っています。原点に戻れるような言葉ばかりで、忙しい時でもパラパラっと開いて読むと、励まされたり救われたり、元気になれる一冊です。
仕事と暮らしというのは、40代以上の女性のテーマだと思うので選んでみました。

松浦弥太郎さんの好きな本5冊もこちらで紹介


2冊目は、田辺聖子さんの『歳月がくれるもの まいにち、ごきげんさん』というエッセイです。田辺さんはもう亡くなられていますが、小さな身の回りの物事から楽しさや幸せの感情を見つけるのがすごく上手な方で、人生の先輩、達人が教えてくれる、前向きに生きる考え方が書かれています。
大阪弁で書かれているので、田辺さんのおしゃべりを聞いているような気分になれて心がほぐれますし、忙しい人でも優しい気持ちになれたり、前を向けるようなエッセイです。

3冊目は漫画で、マキヒロチさん(漫画)・まろさん(原案)の『おひとりさまホテル』です。漫画だったら絵があるので、活字が苦手な方でも楽しめるかなと思ったのと、 おひとりさまで各地のいろんなホテルに泊まるという作品なので、読むと非日常に浸れたり、ホテルステイへの夢が膨らむエンタメ性の高い作品かなと思って選びました。

「おひとりさまホテル」の紹介


――日々忙しいミモレ読者の方々にぴったりの3冊を教えてくださってありがとうございます⋯⋯!

梢絵さん:私の新刊の『読書は鼻歌くらいでちょうどいい』っていう本の中にもたくさん本が登場しているので、その中から選ぶのもいいかなと思ったんですけど、今回はあえて新刊に載っていない3冊を選んでみました。ぜひ読んでみてください。
 

 


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このインタビューを読んでみて、梢絵さんの本のセレクトに興味を持った方は、『読書は鼻歌くらいでちょうどいい』の方も読んでみてくださいね。

忙しくて本が読めない元会社員・アナウンサーが読書インフルエンサーになるまで。「本好きの会」を主催する大島梢絵さんのこだわり_img0
 

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次回の「SNSで見つけた『バズり人』さん」もお楽しみに!



構成・文/大槻由実子
編集/坂口彩
 

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