「自分に自信が持てない」若い人にも届けたい

素敵な言葉は「目から脳にインプット」を習慣化。アン ミカさんの揺るぎない「ポジティブ脳」の秘密とは?_img0
 

——アン ミカさんが日々書き留めた言葉を分類していて、どんなカテゴリが多かったですか?

アン ミカ:この3年間でいうと、自己肯定感、幸福感、他者との違いをどう自信に繋げるか——そんなことにまつわる言葉が多かったように思います。コロナが5類になってから学園祭にも有難いことにたくさん呼んでいただいたのですが、「自分に自信が持てない」「夢の持ち方がわからない」と話す若い子たちがとても多かったんです。青春時代に友達にも会えず、本当はキラキラした時間を過ごすはずなのに、失わざるを得ない環境になってしまった。そんな中で、SNSを見ていると、隣の芝生が青く見えて嫉妬したり、自分が惨めに思えたりしてしまうと言います。

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あまりに色々な価値観が一変したので、必ずしも親御さんの価値観が参考になるともいえません。若者たちと話していると、価値観の過渡期にいるのだと改めて実感します。

だから、私から伝えられることとして、「あなたの一生の味方は『自分』」「幸せは自分の心が決めること」「無理に完璧を演じなくていい」、そう思えるような言葉を贈りたいなと思ったんです。

 

悩みには「提案型」でアドバイス


——アン ミカさんはミモレでもお悩み相談を担当してくださっていますが、悩みごとを聞いたり、アドバイスするときに気をつけていることはありますか?

アン ミカ:お悩み相談をまとめた書籍『Let's Do アンミカ! アン ミカの ポジティブ相談室』を眺めていただくと気づくかもしれませんが、何かアドバイスをお伝えするときには「〜してみたらいかがですか?」のように、できるだけ「提案型」にしているんです。こんなアクションを起こしてくださったらいいな、と思っても押し付けない。なるべく自然に、前向きに捉えてもらえる工夫をしたいなと思っていて。

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ミモレで連載中のお悩み相談コーナー「アン ミカ流 セカンドステージ学」をまとめた一冊『Let’s Do アンミカ! アン ミカの ポジティブ相談室』。相談者に寄り添いながらも「〜してみてはいかがでしょう?」などの提案型アドバイスで、優しく解決に導いてくれます。

それと、ご相談の内容に合わせて「サバサバ系」でお返事した方がいいか、「しっとり系」で回答した方がいいか、トーンのチューニングにも気を使うようにしています。私はいつも「明るくチャキチャキ」なイメージがあるかもしれませんが、普段は意外と「しっとり系」で声も低いので、お会いする方に驚かれることがあります(笑)。