崖に落ちる前にやめた


藤原:周りから求められるものに、やっぱり答えたい気持ちもあるから、その努力も100%嫌ではないんです。でも心がついていかないときもあるから、しんどいんだろうなと思います。でもきっと火が一旦落ち着くときもあるから、すごく火がでかくなったっていう時期をエンジョイすればいいかなと、今は思います。もし何か次でかい火を見ることがあったら、薪をくべなきゃとか考えず、その瞬間を存分に楽しもうって思います。もしいまブレイクしている人がいたら、エンジョイして! って言いたいですね。

藤原しおりがブルゾンちえみ時代に感じた責任とプレッシャー、異例のブレイクの最中で見えていた景色とは_img0
 

ーブルゾンちえみとして絶頂を極める中、「このままでは幸せじゃない」と思ったそうですね。その一番の原因は何だったんでしょう。

藤原:このまま、“とりあえず”で続けられないっていう感覚です。過去学生時代に、必死で頑張りすぎて限界を超えてしまって、鬱っぽくなって戻るのが本当に大変だったことがあったので、このままいくと、またいずれ落ちることになるだろうなと思いました。だから今度は、まだ崖の下も見えてないけど、この先行くと多分崖がくるっていうところでやめたんです。多分周りからすると、何でそのタイミングでやめたのって、思ったと思うんですけど、私からするとちょっと一旦冷静になりたいっていう感じでしたね。

インタビュー後編は7月24日公開予定です

 


撮影/杉本大希
取材・文/ヒオカ
 
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