ある程度まで年齢を重ねると「普通のお母さん」の役に落ち着いてゆく、日本の女性の俳優たち。そんな中で、たとえ母親であっても「普通とはちょっと違う」お母さんを演じることが多いのが、モデルで女優の市川実和子さん。その出演最新作『化け猫あんずちゃん』で演じる柚季は、地獄から逃亡する主人公の小学生・かりんちゃんの母です。明るくユーモラスで、感動的だけどカラッとしていて、可愛いけれどちょっと変な作品の世界観を、何よりも気に入ったと語る市川さん。それはデビュー以来、ファンを魅了し続ける彼女の存在感とどこか共鳴しているようにも思えます。

市川実和子「ノストラダムスの大予言、信じていたのに」めちゃくちゃな世界観や不安な時代に脱力とユーモアを_img0
 

市川実和子
1976年3月19日生まれ。東京都出身。15歳でファッションモデルとしてデビュー。2000年「アナザヘヴン」で映画初出演以降、舞台、ドラマと活動の場を広げる。出演作に「リリイ・シュシュのすべて」(01)、「八日目の蝉」(11)、「青葉家のテーブル」(21)、「ちょっと思い出しただけ」(22)、「ちひろさん」(23)、「ブギウギ」(23)、Amazon Prime Video「1122 いいふうふ」など。