with Bとのユニットを結成した3ヵ月後に「ぐるナイ!おもしろ荘2017」への出演がきっかけで大ブレイク。ブルゾンちえみとして異例のスピードでスターになった藤原しおりさん。人気の最中に所属事務所を退所し、本名での活動をスタートさせました。Instagramのフォロワー数は413万人を超えましたが、SNSのアカウントを削除。その背景と現在に迫るインタビューをお届けします。

ブレイクがくれた幸せとダメージ。413万超フォロワーのSNSを閉鎖して荒療治した藤原しおり、回復の過程_img0
 

藤原しおり
1990年岡山県生まれ。島根大学教育学部を中退し、音楽専門学校を経て、2013年にワタナベエンターテインメントカレッジに入学、15年卒業。16年に「ブルゾンちえみwith B」を結成、17年に「ぐるナイ!おもしろ荘2017」(日本テレビ系)に出演し大ブレイク。キャリアウーマンのネタで一世を風靡した。その後所属事務所を退所。

 

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藤原しおりがブルゾンちえみ時代に感じた責任とプレッシャー、異例のブレイクの最中で見えていた景色とは>>


SNSをやめた理由


ーInstagramのフォロワー数は最終的に413万人を超えていましたが、YouTubeチャンネルも含め、SNSのアカウントを削除されました。かなり思い切った決断だと思いますが、どうして削除に至ったんでしょうか?

藤原しおり(以下、藤原):1回、透明人間になりたかったんです。良い悪いの判断が来ない世界で生きたくなった。すべての行動に意味が生まれてしまうことに疲れを感じていたんだと思います。例えば一時期はすごく会っていた人が、SNSに登場する頻度が少なくなったら、仲悪くなったんですかと言われる。そんなこと全くないのに。載せることにも、載せてないことにも意味が生まれてしまうことに窮屈さを感じ始めてきた。だから距離を取ることにしました。

ーフォロワーはもちろん財産ではあるかもしれないけど、ある意味全員が視聴者になるということですもんね。

藤原:SNSを楽しんだ自分もいるので、本当に感謝もしているんですよ。でも楽しいのならいいけど、苦しいと思いながらするのは違うなあと。あとはシンプルに興味本位です。SNSをやめてみたら、どんな心境になるんだろう、めっちゃ楽になるのかなって。あんまりSNSをやめた人のデータがないから、こんな境地になるみたいなこと、聞かないじゃないですか。SNSから10日間とか離れると、すごいデトックスになりますみたいなのはあるけど、それぐらいは私の中でもうできるようになっていたので。スマホの電源をほぼ切ってるみたいなのを結構一時期ずっとやっていて、だいぶスマホを見なくなってきて、自然と離れられるという状態でした。はたから見たらパツッとやめたように見えたと思うんですけど、私の中ではだいぶグラデーションでした。