冬でも半袖。暑がりの外国人教師との攻防戦
しかし、大学の授業では、思わぬトラップが待っていました。必修の英語のクラスは外国人の先生で、その先生が冬でも半袖というくらいめちゃくちゃ暑がりだったのです。しかも英語のクラスは2クラスもあり、両方とも先生が超暑がりの外国人だったのです。
先生はエアコンを限界まで下げ、最大の風力にしたので、ブオーンという風の音が聞こえるくらいでした。初回の授業で絶望。昨年の夏のあの耐えがたい全身のダルさが蘇って、もう終わった、と思いました。私以外の授業を受ける女子たちも震え始め、寒すぎる! と囁いていました。筆者は普段は自己主張しないタイプでしたが、そのときはもう体を守るために必死。口頭で寒いですと言っても「俺は暑い!(英語で言ってる)」と一蹴されるので、抗議の思いで窓を開けたりしましたが、「閉めろ!」と怒られてしまいました。
もうひとりの英語の先生も、超暑がりでエアコン全開。日本語がしゃべれない先生だったので、放課後「I'm sensitive to cold」と覚えたての英語とジェスチャーで説明しました。しかし、僕は暑がりなんだ、あまり風が当たらない席に移動してもらえないか? と言われ、話し合いは平行線に。もちろん風が当たらない席を探しましたが、教室自体が冷凍庫のように寒いので、どうしようもありませんでした。
生理と重なり、気を失った同級生
考え得る範囲での完全防寒をして挑んだものの、冷凍庫に閉じ込められているような状態では、気休めにしかなりません。体が芯から冷え切り、温度の感じ方がおかしくなっていきます。そして、猛烈な倦怠感、肩や首筋の凝り、頭痛。
上着を着ればいいじゃん? という人も、大型の冷凍庫に閉じ込められたら上着では太刀打ちできないでしょう。もちろん極端にエアコンの効いた室内は冷凍庫ではありませんが、クーラー病になった状態での極端にエアコンの効いた室内は、まさに冷凍庫のようなものなのです。
同じクラスの女の子で、いつも毛布を膝にかけている子がいました。真夏に毛布なんて、私と同じクーラー病になったことがあるのかも? と思い話しかけると、衝撃の体験の持ち主でした。高校生のとき、エアコンがガンガンに効いた室内でテストを受けていたら、生理中ということもあり、体が冷えて気分が悪くなってきたそう。寒い、と訴えても聞いてもらえず、そのままテストを受けていたら、気を失って倒れて、頭をぶつけて出血。何針か縫ったそうです。それがトラウマで、毛布で自衛しているといいます。
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